ID:R-SL0004
データ収集日:2019年1月29日
読む素材:安田敏朗(2014)「多言語主義の過去と現在 : 近代日本の場合」『立命館言語文化研究』26-2, pp.3-20
http://r-cube.ritsumei.ac.jp/repo/repository/rcube/8053/
使用した辞書類:電子辞書(Casio),iPhoneのアプリ「Imiwa」
行番号 読む素材 協力者の発話内容 データ収集者の発話内容 備考
ページ 文章 発話 日本語訳
1         録画始まりました。あらららら。[音量を調節する。]よし,歌も入っています[笑う]。[協力者が]話しながら質問しますね。  
2     OK, OK. はい,はい。    
3         読みながら,  
4     Se pravi, それでは,    
5         えーと,安田先生の論文です。  
6     はい, umm. 「はい」,うーん。    
7         では,よろしくお願いします。  
8     はい,読みます[日本語で発話する]。 「はい,読みます」。    
9         アクション[笑う]!  
10 p.3 多言語主義の過去と現在――近代日本の場合―― [笑う。]多言語主義と過[「過去」を途中まで言う],うーん,の過去と現在[日本語で発話する], se pravi multilingualizem nekoč in danes. Umm, 近代日本の場合[日本語で発話する], primer sodobne Japonske. [笑う。]「多言語主義と過[「過去」を途中まで言う],うーん,の過去と現在」。つまり,昔と今の多言語主義です。うーん「近代日本の場合」,近代日本の場合です。    
11 p.3 はじめに――多言語主義と多言語状況 はじめに, 多言語主義と多言語状況[日本語で発話する]. Za uvod, umm, multilingualizem in večjezikovna sittuacija. 「はじめに,多言語主義と多言語状況」。はじめに,うーん,多言語主義と多言語状況です。    
12 p.3 「多言語主義」ということばは,翻訳語である。 [咳払い。]多言語主義ということばは翻訳語である[日本語で発話する], se pravi, umm, beseda multilingualizem je prevod, oziroma je prevedena beseda. [咳払い。]「多言語主義ということばは翻訳語である」。つまり,うーん,多言語主義ということばは翻訳されている,翻訳語です。    
13         A[協力者の名前]さん,多言語主義の過去と現在,ね。  
14     うん。 うん。    
15         そこは「の」だよね。  
16     うん。 うん。    
17         タイトルに,  
18     Ja. はい。    
19         でも,スロベニア語では,[「の」は]ないの?  
20     Ne, a ne. いいえ,ありませんね。    
21         そうね[笑う]。  
22     Ja, tam bi bilo multilingualizem, はい,そこは多言語主義,    
23         [笑う。]  
24     Nekoč in danes, 昔と今,    
25         はい,これはもっと,  
26     Ali pa zgodovina in sedanjost multilingualizmaの可能性だけど[日本語で発話する]. あるいは多言語主義の歴史と現在,「の可能性だけど」。    
27         これはもっとこう,自然な,  
28     Ja. はい。    
29         スロベニア語ね。  
30     Umm. [笑う。] うーん。[笑う。]    
31         はい,ありがとう。おもしろい。  
32 p.3 しかもそう古くない。 しかもそう古くない[日本語で発話する], poleg tega ni, ni zelo stara beseda, ne. 「しかもそう古くない」。その上,ことばがそう[古く]ない,古くないことばですね。    
33 p.3 たとえば,三浦信孝編『多言語主義とは何か』(藤原書店)が出たのは1997年である。 たとえば, 三浦[日本語で発話する] nekdo [名前の漢字が読めずに笑う], 「たとえば,三浦」誰か[名前の漢字が読めずに笑う],    
34         たぶん信孝[ノブタカと発音する]。  
35     信孝[ノブタカと発音し,「編」は読み飛ばす], aha, ampak ne bom zdaj tega gledal. Ee, 『多言語主義とは何か』[日本語で発話する], ne, 藤原書店,が出たのは1997年である[日本語で発話する], se pravi leta 97[1997] je izšla, recimo, od Miure knjiga "Kaj je multilingualizem", a ne. 信孝[ノブタカと発音し,「編」は読み飛ばす]。ああ,でも,今はこれが[わからないけど]先に進みます。ええ[フィラー],『多言語主義とは何か』,ね[フィラー],「藤原書店,が出たのは1997年である」。つまり,1997年に,三浦のと言いましょうか,[三浦の]本『多言語主義とは何か』が出ましたね。    
36         読んだことある?  
37     いや[笑う],知りません[日本語で発話する]。 「いや[笑う],知りません」。    
38         [笑う。]  
39 p.3 「〜とは何か」という表現自体,なじみの薄さを示しているが,「注目の概念」という含みはある。 〜とは何かという表現自体,なじみの,umm, 薄さを示しているが,注目の概念[「概念」をゆっくり読む]というふく,含みはある[日本語で発話する]. Se pravi že to, kaj je, ne, nekaj, ta izraz, ee, kaže na to, da nam, nam ni blizu, なじみの[日本語で発話する], da, da nismo, da nam ni blizu, ja. 「〜とは何かという表現自体,なじみの,うーん,薄さを示しているが,注目の概念[「概念」をゆっくり読む]というふく,含みはある」。つまり,何かは何なのかですね。この表現[「何か」],ええ[フィラー],なじみのないということを指しています。「なじみの」,私たちが[おそらくスロベニア語で言い換えようとするが途中でやめる],この表現になじみがありません,はい。    
40         うん。  
41     Ee, 注目の概念という含みがある[日本語で発話する], se pravi, da je nek koncept, umm, ne vem, kako bi to prevedel. [電子辞書に「注目」を入力して検索する。] ええ[フィラー],「注目の概念という含みがある」。つまり,[何かが]ある概念,うーん,どうやって翻訳すればいいか分かりません。[電子辞書に「注目」を入力して検索する。]    
42         注目。  
43     まあ,注目は分かりますけど[日本語で発話する], pay attention to [英語訳を読む], aha, se pravi, v bistvu koncept, na katerega je treba biti pozoren, ali kakorkoli, no, ne vem, kako reči. 「まあ,注目は分かりますけど」,"pay attention to[英語訳を読む]"。ああ,つまり,注目すべき概念とか,どうやって言えばいいか分かりません。    
44         うん。  
45     Ja. Ja, ta 電子辞書[日本語で発話する] uporabljam ne, umm. はい。はい,この「電子辞書」を使ってみますね。うーん。    
46         うん。Casio?  
47 p.3 それでもこのことばがある程度知られるようになったのには,砂野幸稔の整理によれば,「@過去修復型――「国民国家」批判」「A主権国家の平等型――グローバル化と英語支配への反動」「B移民社会への対応――グローバル化と移民労働力」という歴史的背景があるとしている¹。 Casio. Umm, それでもこのことばがある程度知られるようにな[日本語で発話する], umm, なった,ん,のには[日本語で発話する], umm. [笑う。] Kaj pa je ta[「砂野幸稔」] 砂,野[名前の漢字を呟いて読む], neko ime mogoče, bomo preverili, umm. Casio。うーん,「それでもこのことばがある程度知られるようにな,うーん,なった,ん,のには」。うーん。[笑う。]これ[「砂野幸稔」]は何ですか。砂,野[名前の漢字を呟いて読む],何らかの名前かもしれません。確認します。うーん。    
48         ああ,これ?  
49     Ja, umm. はい,うーん。    
50         砂野[スナノと発音する],うーん。  
51     砂野[スナノと発音する]? 砂野[スナノと発音する]ですか。    
52         うん。  
53     んん,まあ[日本語で発話する]。 「んん,まあ」。    
54         幸稔[ユキノリと発音する],かな?  
55     Recimo, da je 砂野, ne. では砂野でいきましょうね。    
56         [聞き取り不能。]はい,砂野。  
57     Umm, の整理によれば,@,過去修復型[「型」をケイと発音する],国民国家批判,[Aを読み飛ばす]主権国家の平等型,グローバル化と英語支配への反動[「反」をゆっくり読む],そして,3つ,移民社会への対応,グローバル化と移民労働力[日本語で発話する], umm, se pravi, umm, umm. [5秒間無言。] Se pravi, v tej besedi, umm, それでもこのことばがある程度知られるようになった[日本語で発話する], umm, これ[この文]ちょっと難しい[日本語で発話する]。ある程度知られるように[日本語で呟いて読む], うーん,「の整理によれば,@,過去修復型[「型」をケイと発音する],国民国家批判,[Aを読み飛ばす]主権国家の平等型,グローバル化と英語支配への反動[「反」をゆっくり読む],そして,3つ,移民社会への対応,グローバル化と移民労働力」。うーん,つまり,うーん,うーん。[5秒間無言。]つまり,このことばに,うーん,「それでもこのことばがある程度知られるようになった」。うーん,「これ[この文]ちょっと難しい」。「ある程度知られるように[呟いて読む]」,    
58         どのことば[「このことば」について問う]?  
59     [質問を「どのことばが難しいのか」と解釈する。]いや,ことばじゃなくて,文です[日本語で発話する][笑う]。 [質問を「どのことばが難しいのか」と解釈する。]「いや,ことばじゃなくて,文です」[笑う]。    
60         いやいやいや,うーん,ここは,うーん,「このことば」と書いているね。  
61     Aja, to me sprašuješ. ああ,これについて聞いているんですね。    
62         はい。  
63     Ja, このことば[日本語で発話する] je, umm, 多言語主義[日本語で発話する]. はい,「このことば」とは,うーん,「多言語主義」です。    
64         ああ,はい。  
65     このことばがある程度知られるようになった,程度,知られるよう[日本語で発話する], umm, se pravi, kot razumem, ga ta 砂野 ali kaj, ne, uredi, on to razdeli na tri nivoje, ali kaj, na tri. 「このことばがある程度知られるようになった,程度,知られるよう」。うーん,つまり,私が理解したのは,この砂野か何かを整理しますね。彼[砂野]が3つのレベルに分けます。あるいは,3つ。    
66         うん。[砂野は]何を整理した?  
67     Pomen te besede, ali kaj, to, ali pa različne stopnje tega multilingualizma. このことばの意味です。あるいは,これ,あるいはこの多言語主義の様々な程度。    
68         ああ。  
69     Če prav razumem, ne, 解釈があっていたら,    
70         うん。  
71     Umm, ker 知られるようになった[日本語で発話する], kdo je zdaj, kje je to postalo znano, ampak dobro, ker on najprej pravi, um, kako 修復型[日本語で発話する], [修復型]bi bil model obujanja preteklosti, ali kaj. うーん,「知られるようになった」というのが,誰が,いつこれが知られるようになったのか。ただ,彼[砂野]はまず,うーん,「修復型」がどのように,[修復型が]過去を振り返る型[おそらく協力者は「復習する」だと思っている]ということですかね。    
72         うん。  
73     Umm, to je kritika nacionalne države. うーん,これは国民国家の批判です。    
74         うん。  
75     Potem 主権国家の平等型[日本語で発話する], zdaj, model egalitarnosti, umm, suverene države, 難しいけど[日本語で発話する]. あとは「主権国家の平等型」です。これは,主権国家の,うーん,平等型です。「難しいけど」。    
76         難しいね[笑う]。  
77     グローバル化と英語支配への反動[日本語で発話する], in pa seveda, umm, kot reakcija ali kaj, na dominacijo angleščine in globalizacije. 「グローバル化と英語支配への反動」。そして,もちろん,うーん,[2つ目は]グローバル化と英語支配への,反応[スロベニア語訳で少し迷う]です。    
78         うん。  
79     Tretja točka, 移民社会への対応[日本語で発話する], se pravi nekaj, kar, umm, ustreza tej, umm, migrirajoči družbi ali kaj, migrantski družbi, umm, se pravi globalizacija in migrantska delovna sila. 3つ目は,「移民社会への対応」。つまり,この,うーん,移民社会に対応する何かですかね。移民社会に,うーん,つまり,グローバル化と移民の労働人口です。    
80         うん。  
81     という歴史的[日本語で発話する], umm, はい[背], けい[景][日本語で発話する], kaj je že to, 背景[日本語で発話する] ne, があるとしている[日本語で発話する], se pravi, da ima ta zgodovinska ozadja, da ima ta koncept ta zgodovinska ozadja. 「という歴史的」,うーん,「はい[背],けい[景]」,これは何でしたっけ,「背景」ですね。「があるとしている」。つまり,これらの歴史的な背景を,この概念はこれらの歴史的な背景を持っています。    
82         うん。それは誰が言ったの?  
83     Ja す, 砂野. す,砂野です。    
84         ああ。  
85     Je razdelil torej na tri točke, [砂野は]すなわち3つの点に分類しました。    
86         はい,はい。  
87     Ki jih pač zdaj še ne čisto dobro, umm, ne, ne razumem, kaj zdaj vsaka pomeni, ampak mogoče bo v nadaljevanju povedal, a ne. [3つの点が]まだよく分かりません,ません。うーん,分かりません。それぞれがどういう意味なのか[まだよく分かりませんが]。でも,[文章の]続きで[安田が]説明するかもしれませんね。    
88         うん。  
89 p.3 @については,「国語」という単一言語制度の持つ問題が,1990年代にさかんになされた「国民国家批判」とともに強調され,そのなかで多言語主義が注目された,ということである。 @については,国語という単[日本語で発話する], se pravi [「単一」の「一」をダッシュと間違えて「つまり」と訳す]言語制度の持つ問題が1990年代にされ,盛んになされた国民国家批判とともに,umm, 強調され,その中で多言語主義が注目されたということである[日本語で発話する]. 「@については,国語という単」,つまり[「単一」の「一」をダッシュと間違えて「つまり」と訳す]「言語制度の持つ問題が1990年代にされ,盛んになされた国民国家批判とともに,うーん,強調され,その中で多言語主義が注目されたということである」。    
90         うわ,長い。  
91     そうですね[日本語で発話する]. Torej se pravi, kar se tiče en, točke 1, umm, 国語という,単一言語[「一」をダッシュではなく「いつ」として日本語で発話する], a, zdaj pa razumem, kaj se je zgodilo, se pravi sistem 国語[日本語で発話する] ja, se pravi nacionalnega jezika kot enotne, umm, kot sistema, kot poenotenega, kot enotnega jezika, ne, ta problem, umm, je postal bolj odmeven v 90. Letih, umm, in se je skupaj s 国民国家批判[日本語で発話する], se pravi s kritiko nacionalne države, postal, umm,se ga je, postal močnejši ali pa bolj poudarjen. 「そうですね」。つまり,つまり,い,@については,うーん,「国語という,単一言語」[「一」をダッシュではなく「いつ」として読む]。ああ,今[「単一」が]どういう意味なのか分かりました。つまり,「国語」の制度,つまり,単一[言語]としての国語。うーん,制度として,単一,単一言語としてですね。この問題,うーん,[この問題]が強調されたのは90年代で,うーん,そして,「国民国家批判」とともに,つまり,国民国家批判とともに,うーん,[大きく]なりました。[強調]された。うーん,大きくなりました。あるいは強調されました。    
92         うん。  
93     In v tem kontekstu, umm, smo rekli 多言語主義が[日本語で発話する], in v tem kontekstu se je pač pojavil, umm, ali pa se je usmerila pozornost na pojem multilingualizma, ne. そして,この文脈では,うーん,「多言語主義が」と言いましたね。そして,この文脈で[多言語主義という概念が]現れた。うーん,あるいは注目が多言語主義という概念に集まりましたね。    
94         うんうん。  
95 p.3 また,A,Bは,国家内にもともとある諸言語の地位の向上をめぐるものであり,あらたに流入してくる異言語への対応において唱えられるようになった多言語主義である。 Uum pri drugi točki, また,A,Bは国家内にも,ともと,ああ,もとも [最後の「と」を読み飛ばす] ある諸言語の,umm, 地位の向上[「向」は呟いて読む]をめぐるものであり[日本語で発話する], se pravi kar se tiče točke 2 in 3, znotraj, gre pa za situacijo, ki pa je že od začetka znotraj držav, ne, nekako, umm, več, večjezikovnost, 諸言語の地位の[日本語で呟いて読む]. [電子辞書に「向上」を入力して検索する。] うーん,「Aは,また,A,Bは国家内にも,ともと,ああ,もとも[最後の「と」を読み飛ばす]ある諸言語の,うーん,地位の向上[「向」は呟いて読む]をめぐるものであり」。つまり,AとBに関しては[国家]内,これは最初から国家内にある状況ですね。何か,うーん,多,多言語主義,「諸言語の地位の」[呟いて読む]。[電子辞書に「向上」を入力して検索する。]    
96         どのことば?  
97     Umm, ta, kaj je to, こう[「向上」の「向」][日本語で発話する]. うーん,この,何でしたっけ,「こう」[「向上」の「向」]。    
98         向上?  
99     向上[日本語で発話する], ja, umm, ja, improvement[英語で発話する], se pravi, umm. [電子辞書に「地位」を入力して検索する。] 地位[日本語で発話する] bomo, aha, se pravi, umm, aja, mogoče gre tukaj za položaj različnih jezikov znotraj države, ne. 「向上」,はい,うーん,はい。"improvement[英語で発話する]"。つまり,うーん。[電子辞書に「地位」を入力して検索する。]「地位」は,ああ,つまり,うーん,ああ,もしかしたらここは国家内の様々な言語の地位の話ですね。    
100         うんうん。  
101     国家内にもともとある[日本語で発話する], tisti ki so že, a ne, jeziki, ki so vedno bili v državi, da se pač njihov položaj, ta 地位の向上をめぐるものであり[日本語で発話する], se pravi zdaj pa gre za to, da gledamo, umm, v bistvu nekako zviševanje položaja ali kaj, teh jezikov, ki obstajajo v državi. 「国家内にもともとある」。すでにですね,ずっと国家内にあった言語,その言語の地位,この「地位の向上をめぐるものであり」。つまり,ここは要するに,何か,国家内に存在するこの言語の地位の向上とか,うーん,についてです。    
102         うん。  
103     In, 新たに流入してくる異言語への対応において[日本語で発話する], kaj je že, 唱えられるようになった多言語主義である[日本語で発話する]. In ali, in tisti, ki so, umm, umm, kaj je že 新たに[日本語で発話する][聞き取り不能]. [電子辞書に「あらた」を入力して検索する。] そして,「新たに流入してくる異言語への対応において」。何でしたっけ,「唱えられるようになった多言語主義である」。そして,そして,それら,うーん,うーん,「新たに」はどういう意味でしたっけ[聞き取り不能]。[電子辞書で「あらた」を入力して検索する。]    
104         あ,「新たに」を調べている?  
105     新た[日本語で発話する], ja. 「新た」,はい。    
106         ああ。  
107     Ja, seveda, saj, ja, se pravi, tisti, ki, se pravi, na eni strani položaj, oziroma položaj jezikov, ki so že v državi, in tisti. ki so na novo prišli, ne. はい,もちろん。ですが,はい,つまり,その,つまり,一方では地位というか,すでに国家内にある言語の地位と新たに流入してきる[言語]ですね。    
108         うん。  
109     流入してくる[日本語で発話する], tujih jezikov, ne. 「流入してくる」,外国語ですね。    
110         うん。  
111     Umm, se pravi, to razmerje, ne, to ustrezanje se je poudarjalo, ne, torej v, znotraj konteksta multilingualizma. うーん,つまり,この関係ですね。この対応が強調されていましたね。多言語主義という文脈では。    
112         うん。  
113 p.3 こう整理したうえで砂野は問題点を指摘する。 こう整理したうえで砂野は問題点を指摘する[日本語で発話する]. In na, ne, ko jih je ure, pač razporedil na ta način, te tri točke, ne, umm, je pač ta 砂野 pokazal problemske točke, ne. 「こう整理したうえで砂野は問題点を指摘する」。そして,この[ように]ですね,このように整,整理したらですね,この3つの点をですね,うーん,砂野はつまり,問題点を指摘したんです。    
114         うん。  
115 p.3 つまり,「基本的にはヨーロッパ発のこの「多言語主義」(multilingualism)が,すでに,あたかもアプリオリに肯定的な価値であるかのように,とくにアジア,アフリカなどの非ヨーロッパ世界の現実への政策的介入に用いられ始められている」と。 つまり,umm, 基本的には,ヨーロッパ発のこの,umm, 多言語主義[日本語で発話する] ali multilingualizem が,すでに,umm, あたかもアプリオリに肯定的な価値であるか,のように,特にアジア,アフリカなどの非ヨーロッパ世界の現実への政策的介入に用いられ始められている[最後の「と」は読み飛ばし嘆息。日本語で発話する]. 「つまり,うーん,基本的には,ヨーロッパ発のこの,うーん,多言語主義」。つまり,多言語主義「が,すでに,うーん,あたかもアプリオリに肯定的な価値であるか,のように,特にアジア,アフリカなどの非ヨーロッパ世界の現実への政策的介入に用いられ始められている」[最後の「と」は読み飛ばし嘆息]。    
116         [笑う。]  
117     Umm, se pravi, skratka, umm, skratka, 基本的に[日本語で発話する], se pravi ta, umm, multilingualizem, ki naj bi v osnovi izšel iz Evrope, a ne, うーん,つまり,要するに,うーん,要するに,「基本的に」,つまり,この,うーん,基本的にヨーロッパから発生した多言語主義がですね,    
118         うん。  
119     ヨーロッパ発のこの[日本語で発話する], umm, je že, すでに[日本語で発話する], aa, ne, je, je, je, naj bi imel že pač a priori neko pozitivno vrednost, pozitiven pomen, a ne, 肯定的な価値[日本語で発話する]. Umm, in 特にアフリカ,アジアなどの非ヨーロッパ世界,現実[最後の方は声が小さくなる。日本語で発話する], in se je uporabljal za neevropske, ne, umm, prostore, ne, kot pač še posebej Azijo in Afriko, 「ヨーロッパ発のこの」,うーん,はもう,「すでに」,ああ,いいえ,これは,は,は,もうすでに,アプリオリに何かの肯定的な価値,肯定的な意味を持っているはずですね。「肯定的な価値」。うーん,そして,「特にアフリカ,アジアなどの非ヨーロッパ世界,現実」[最後の方は声が小さくなる]。そして,非ヨーロッパのですね,うーん,[非ヨーロッパの]場所に使われていましたね。たとえば,特にアジアやアフリカで,    
120         うん。  
121     Umm, kjer naj bi se v realnosti, 現実への政策的[声が小さくなる。日本語で発話する], se pravi, naj bi se ga uporabilo kot ukrep, a ne, za, za pač jezikovne politike ali kakorkoli no, če tako. うーん,そこ[アジア,アフリカ]で現実に,「現実への政策的」[声が小さくなる]。つまり,介入として使われたのですね。言語政策の介入のために,とか,そういう意味で。    
122         政策的介入ね。  
123     Jja. Se pravi kot nek, pač ja, pol, はい。つまりある意味で,はい,政,    
124         政,  
125     Politični ukrep za jezikovna vprašanja. 言語問題のための政策的介入です。    
126 p.3 そして砂野は『多言語主義再考』という書籍を編集した。 そして砂野は『多言語主義再考』という書籍を編集した[日本語で発話する]. In potem je 砂野 pač napisal, oziroma uredil knjigo, ne, Ponovni razmislek o multilingualizmu. 「そして砂野は『多言語主義再考』という書籍を編集した」。そして,砂野は書籍を書きました。編集したんですね。多言語主義についての再考[という本]です。    
127         うん。  
128 p.3 2012年のことである。 2012年のことである[日本語で発話する], to je bilo leta 2012. 「2012年のことである」。これ[編集]は2012年のことです。    
129         うん。Aさん?  
130     Mm. んん。    
131         ここ,非ヨーロッパ世界の現実への政策的介入に用いられ始められている。これは言語的で政治的だと思っている[協力者の考えを問う]?  
132     Ja, če jaz prav razumem zdaj ta stavek, tukaj je še vedno malo težko, a ne. はい,私がこの文をちゃんと理解していれば。ここはまだ[理解するのが]少し難しいですね。    
133         はい,言語,この言語とか書いているからね,言語政策。  
134     Ne, on tukaj pravi, つまり[日本語で発話する], ne, tukaj, pravzaprav gre tukaj za citat, a ne, ker je v navednicah, ne. ね[フィラー],ここで彼[安田]は言っています。「つまり」ですね。ここ,実は引用ですね,引用符がついていますからね。    
135         はい,ああん。  
136     つまり, umm, 基本的にヨーロッパ発のこの[日本語で発話する] multilingualism[英語で発話する] がすでにあたかも[日本語で発話する], čakaj, kaj je že あたかも[日本語で発話する]. [電子辞書に「あたかも」を入力して検索する。] Aha, のように[日本語で発話する]. 「つまり,うーん,基本的にヨーロッパ発のこの」"multilingualism[英語で発話する]"「がすでにあたかも」,待ってください,「あたかも」は何でしたっけ。[電子辞書に「あたかも」を入力して検索する。]あ,「のように」。    
137         うん。  
138     Ali まるで[日本語で発話する], aha. か「まるで」。なるほど。    
139     Se pravi, um, je, je, z, ne, se pravi, v osnovi ta multilingualizem, ki izhaja iz Evrope, ne, je, umm, tako rekoč a priori po, ima pozitiven, je s pozitivnim pomenom, a ne, oziroma pozitivno vrednostjo, umm, v, se začel uporabljati v Aziji in Afriki. つまり,うーん,これはですね。つまり,基本的にこのヨーロッパ発の多言語主義はですね,いわばアプリオリに肯,肯定的,肯定的な意味を持っていますね。肯定的な価値を持って,うーん,[アジアとアフリカ]で,アジアとアフリカで用いられ始めました。    
140         うん。  
141     Ja, の世界,現実への政策的介入に[日本語で発話する], umm, ker pač 介入[日本語で発話する] je neka intervencija ali kaj. はい,「の世界,現実への政策的介入に」,んん,「介入」は何か介入とかですから。    
142         うん。  
143     Ja, se pravi za intervencijo v, v, v, v realnost, ne. はい,つまり,現実へ,へ,への介入[に用いられ始めたの]ですね。    
144         うん。  
145     Pač Azije in Afrike, se pravi, da ne bi bil multilingualizem kot neka pozitivna vrednota, a ne, se je, toliko zdaj razumem samo v tem stavku, ne. アジアとアフリカの[現実]なのです。つまり,多言語主義が肯定的な価値ではなくてですね。この文からは,これだけ分かりますが。    
146         うん。  
147     Se je začel uporabljati kot nek, nek, lahko neka politična intervencija v te države, ki imajo drugačno situacijo kot Evropa, ne, se pravi v Afriki, v Aziji in tako naprej, ne. ヨーロッパと違う状況のある国へのある,ある,ある政治的介入と言えます。[政治的介入]として[多言語主義が]用いられ始めたんですね。つまり,アフリカやアジアなどですね。    
148         うん。  
149     Nekaj, kar je v osnovi izšlo iz evropskega koncepta, kaj je to multilingualizem. 基本的にヨーロッパの概念から生まれたもの,多言語主義とは何か。    
150         はい,はい。  
151     Bom videl, kaj naprej pravi, ne. [安田が]何を言っているか,これから考えますね。    
152         はい,分かりました。  
153 p.3 多言語主義が問い直されているのだとしたら,少し設定を変えてみることにしたい。 Umm, 多言語主義が問い直されているのだとしたら,少し設定を変えてみることにしたい[日本語で発話する]. Um, če hoč, če hočemo ponovno vprašati ali, kako bi to rekel, 問い直す[日本語で発話する], se pravi ponovno razmisliti o multilingualizmu, うーん,「多言語主義が問い直されているのだとしたら,少し設定を変えてみることにしたい」。うーん,もう一度問いたけ,ければ,何と言えばいいのでしょうか。「問い直す」。つまり,多言語主義についてもう一度考え,    
154         問いたければ[ゆっくりと強調して言う]?  
155     直されている[日本語で発話する]。 「直されている」。    
156         「だとしたら」[文章の続きを読む]。  
157     Ja, če, umm, če razmislim ponovno ne, ali kaj. はい,うーん,問い直せばですね。そういう意味ですか。    
158         うん。  
159     Ja, če, če se ponovno vprašam o multilingualizmu, はい,多言語主義について問い直せば,    
160         うん。  
161     少し設定を[日本語で発話する], bi rad spremenil nekoliko ta [設定], kako bi pa 設定[日本語で発話する] prevedel. [電子辞書に「設定」を入力して検索する。] 「少し設定を」,[設定を]少し変えたいです。この「設定」をどう翻訳したらいいでしょうか。[電子辞書に「設定」を入力して検索する。]    
162     Ja, zdaj, to obstoječo konfiguracijo ali kaj jaz vem, kaj,  はい,この今の[既にされてある]設定か何か[協力者は「設定」のスロベニア語訳に自信がない]。    
163         うん。  
164     Ta, ta, ta, ta, to, to, to, to, to situacijo bi nekoliko 変えてみることにしたい[日本語で発話する], bi rad to malo, malo preoblikoval, ne, ta obstoječ [設定]. この,この,この,このこのこの状況を少し「変えてみることにしたい」。これを少し,少し,変えてみたいですね。この今の[設定を]。    
165         Aさん?  
166     Ja. はい。    
167         砂野が書いたのは,何,どれ,うーん。  
168     Tukaj pravi, da se je 9[1997]. ここでは9[1997年][だと言っています]。    
169         2000。  
170     Da je, da je 砂野 naprej 97, ga začel, ko je pri 藤原, kaj, 書店[日本語で発話する] izdal knjigo. 砂野が,が,まず藤原,何か,「書店」で本を出版した1997年に,[活動]を始めたと。    
171         これを誰,誰が書いたの?  
172     砂野. A, ne, 三浦, ごめんなさい[日本語で発話する], tisto je bil 三浦. 砂野です。あ,いいえ,三浦,「ごめんなさい」。それは三浦でした。    
173         そうね,それで。  
174     砂野 je potem, では砂野は,    
175         そして,砂野が書いたのは?  
176     To 整理[日本語で発話する] naredil, ne. この「整理」をしたんですね。    
177         タイトルは?  
178     Naslov je bil, umm, ta, uredil je to knjigo, 『多言語主義再考』[日本語で発話する]. タイトルは,うーん,これ,この本を編集しました。『多言語主義再考』です。    
179         「再考」ね。  
180     Ja, ponovni razmislek o [多言語主義]. はい,[多言語主義]についての再考。    
181         はい,だから,「多言語主義が問い直されているだとしたら」,  
182     Ja. はい。    
183         これが来ますね。  
184     Ja, zato sem prej tako razumel to, če hočemo torej zares ponovno razmisliti to, はい。ですから,さっき,これをこのように[153行目の「変えてみることにしたい」と]理解しました。つまり,本当に再考したかったら,    
185         ああ,ああ,ああ,なるほど。  
186     Je treba malce spremeniti. 少し変えなければなりません。    
187         うん。  
188     Ta, to konfiguracijo. この,この設定を。    
189         はい,はい。  
190     Tega, bi rad to spremenil, ne, これ,これを[安田は]変えたいのですね。    
191         はい。  
192 p.3 まずは,「多言語状況のない社会はない」ということを前提としてみる。 まずは多言語状況のない社会はないということを前提としてみる[日本語で発話する]. No, to je enostavno, se pravi najprej bi rad kot tezo postavil, ne, ali pa kot hipotezo postavil, da 多言語状況のない社会はない[日本語で発話する], da ni družbe, ki ne bi imela večjezikovne stiuacije. 「まずは多言語状況のない社会はないということを前提としてみる」。さて,これは簡単です。つまり,まずは前提として,あるいは仮説として「多言語状況のない社会はない」,多言語状況のない社会はないと言っています。    
193         [笑う。]ない社会はない。  
194 p.3 ある社会に生まれ育った個人は,程度はともかくとして多言語を身につけていく。 Ja. [笑う。] Ummm, ある社会に生まれ育った個人は,程度はともかくとして多言語を身につけていく[日本語で発話する]. Se pravi individuum, posameznik, ki se je rodil v določeni družbi in tam odrastel, ne, seveda, 程度はともかくとして[日本語で発話する], ne vem, zdaj, to je, to pomeni kot, odvisno seveda od stopnje tega, ne. はい。[笑う。]うーん,「ある社会に生まれ育った個人は,程度はともかくとして多言語を身につけていく」。つまり,個人,ある社会で生まれ育った個人はですね。もちろん,「程度はともかくとして」,分かりません。これは,この意味は,もちろんその程度によりますね。    
195         うん。  
196     Ampak na nek način si pridobi večjezikovnost. しかし,何らかの方法で多言語主義を身につけます。    
197         うん,何による?  
198     Ne vem, てい,程度はともかくとして[日本語で発話する], ne znam čisto dobro prevesti, no. 分かりません。「てい,程度はともかくとして」,上手く翻訳できないんです。    
199         なるほど。  
200     Ampak kot razumem jaz, je 多言語を身につけていく[日本語で発話する]. でも,私に理解できる限りでは「多言語を身につけていく」。    
201         うん。  
202     Se pravi posameznik, ki se je rodil v neki družbi, si pridobi, ne. つまり,ある社会で生まれた個人は身につけますね。    
203     Večjezikovnost, Ampak 程度はともかくとして[日本語で発話する]. [笑う。] A to pomeni, zdaj, ok, stopnja je lahko različna, ampak, 多言語主義を。しかし,「程度はともかくとして」。[笑う。]これの意味は,程度は違っても,    
204         はい,はい,そう。  
205     Ampak dejstvo je, da vsak to pridobi, a ne. 事実は誰でも身につけるということですね。    
206         はい,はい,はい,多かれ少なかれ。  
207     Več ali manj, no, saj to mislim.  多かれ少なかれ。そう,そう言いたかったのです。    
208         はい。  
209     Odvisno od stopnje, pač, umm, ampak, no saj prav o tem, sem prav razumel. 程度はともかく。うーん,でも,まあ,これについては正しく理解しました。    
210         うん,分かりました。  
211 p.3 この場合の「言語」の定義は,少し曖昧にしておく。 この場合の言語の定義は少し曖昧にしておく[日本語で発話する]. V tem primeru bom seveda pač definicijo jez, jezika, ne, bom zaenkrat pustil nekako ambivalentno. 「この場合の言語の定義は少し曖昧にしておく」。この場合はもちろん言,言語の定義をですね,今のところ何か曖昧のまま残しておきます。    
212     Ali kako naj, ne, ne, ne, ja. あるいはどうやって,いいえ,いいえ,いいえ,はい。    
213         「にしておく」,ね?  
214     Ja. はい。    
215         はい。  
216 p.3 さまざまな「方言」――地域方言や社会方言などを含む「変種」といいかえてもよい――も,それぞれが「言語」であるとすれば,多言語状況のない社会はない,といえる。 さまざまな方言,地域方言や,umm, 社会方言などを含む変種[おそらく読み方が不確かなため,収集者に向かって問いながら読む。日本語で発話する]. 「さまざまな方言,地域方言や,うーん,社会方言などを含む変種」[おそらく読み方が不確かなため,収集者に向かって問いながら読む]。    
217         うん。  
218     と言い換えてよい[日本語で発話する], se pravi razni dialekti, se pravi razna narečja, pokrajinska narečja, potem bi temu lahko rekli sociolekti, a ne, 社会方言[日本語で発話する], 「と言い換えてよい」。つまり,さまざまな「方言」[外来語"dialekti"で言う],つまり,さまざまな「方言」[固有語"narečja"で言う]。地域の方言,つまり,社会方言と言えますね。「社会方言」,    
219         うん。  
220     などを含む[日本語で発話する], se pravi vse to, kar vključujejo te, ta 変種[日本語で発話する], se pravi. [電子辞書に「変種」を入力して検索する。] 「などを含む」。つまり,この,この「変種」を含む全て,つまり。[電子辞書に「変種」を入力して検索する。]    
221         辞書[呟く]。  
222     Se pravi, umm, ja, raznolikost torej, ne. つまり,うーん,はい,つまり,多様性ですね。    
223         うん。  
224     Ta različnost, ne. この変種ですね。    
225         うん。  
226     Ta 変種[日本語で発話する], ki jo ta jezikovna različnost vsebuje, この「変種」,この言語変種を含む,    
227         うん。  
228     と言い換えてよい[日本語で発話する]. それぞれが言語であるとすれば[日本語で発話する], če vse to razumemo kot jezike, a ne. 「と言い換えてよい。それぞれが言語であるとすれば」。これを全部言語だとすればですね。    
229         うん。  
230     多言語の状況のない社会はない[日本語で発話する], v tem primeru seveda ni družbe, ki ne bi imela večjezikovne situacije. 「多言語の状況のない社会はない」。この場合,多言語状況のない社会はもちろんありません。    
231         うん,まさにそうね。  
232     Ja. といえる[日本語で発話する]. はい。「といえる」。    
233         といえる。  
234     Lahko rečemo, ne. と言えますね。    
235         うん。  
236 p.3 このことが問題になるのは,どの時代にもどの地域にもある多言語状況が,さまざまな主体によってさまざまに解釈されるからである。 Umm, このことが問題になるのはどの時代にもどの地域にもある多言語状況が様々な主体によってさまざまな, umm, さまざ,さまざまに解釈されるからである[日本語で発話する]. Se pravi, umm. 「うーん,このことが問題になるのはどの時代にもどの地域にもある多言語状況がさまざまな主体によってさまざまな,うーん,さまざ,さまざまに解釈されるからである」。つまり,うーん。    
237         ふうん。  
238     Ta, to postane, このことが問題になるのは[日本語で呟いて読む], to postane problem. [4秒間無言。] Se pravi v vseh obdobjih in na vseh področjih, ne, kjer obstaja ta večjezikovna stiuacija ne. この,これは[問題に]なります。「このことが問題になるのは[呟いて読む]」。これが問題になるのは。[4秒間無言。]つまり,この多言語状況が存在している,すべての時代とすべての地域でですね。    
239         うん。  
240     Je pač od različnih od, umm, 主体[日本語で呟く], umm. [電子辞書に「主体」を入力して検索する。] 主体[日本語で発話する], hmm, jedro ali kaj tukaj ta 主体[日本語で発話する] pomeni, ampak, se pravi, ampak, kakor jaz razumem, je to pač odvisno seveda od tega, kako, mislim, se različno interpretira ta situacija, ne. [そこでは]様々な,うーん,「主体[呟く]」,うーん。[電子辞書に「主体」を入力して検索する。]「主体」,ふうん,「主体」は,核心かまたは,どういう意味ですか。個々の,でも,つまり,でも,私が理解している限りでは,これはもちろんどのように[解釈するか]によります。この状況は様々な方法で解釈するんですね。    
241         うん。  
242     問[「問題」を日本語で言おうとするが途中でやめる], problem je torej v tem, da v različnih dobah in v različnih področjih, kjer je pač ta multijezikovna situacija, je seveda odvisno od tega, kako jo interpretiramo, a ne, zdaj pa, umm, この主体は具体的に何を指す,ちょ,ちょっと分からない[日本語で発話する]. 「問」[「問題」と言おうとするが途中でやめる]。問題はつまり,この多言語状況のある様々な時代の様々な地域で,もちろんその[状況の]解釈によりますが。うーん,「この主体は具体的に何を指す,ちょ,ちょっと分からない」。    
243         誰が解釈する?  
244     Kdo interpretira ali kaj? A to je pač, ja, samo to, ali kaj pomeni? 誰が解釈するか,ですか。これは,はい,これだけです。それとも何か意味がありますか。    
245         される?こう「解釈される」だと?  
246     さまざまな主体によってさまざまに解釈される[日本語で発話する], ne. 「さまざまな主体によってさまざまに解釈される」,ですね。    
247         うん。  
248     Se pravi odvisno od tega [主体]. つまり,この[主体]によります。    
249         主体に?  
250     主体[日本語で発話する] ja, ampak それは具体的に何[日本語で発話する], 「主体」。はい,でも,「それは具体的に何」,    
251         [笑う。]  
252     ちょっとわからないけどね[日本語で発話する], ampak ne, je odvisna interpretacija, se različno interpretira. 「ちょっとわからないけどね」。しかし,そうではなくて,解釈,様々に解釈されます。    
253         はい。  
254 p.3 したがって,上記の「多言語主義」あるいはその「再考」にしても,「多言語主義」という名による多言語状況の解釈に関する問題でしかない。 したがって,上記の多言語主義あるいはその再考にしても,多言語主義という名による多言語状況の解釈に関する問題でしかない[日本語で発話する]. Skratka, torej, ne, umm, posledično, kar iz zgoraj zapisanega ne, je več["večjezičnost"を言いかける], multilingualizem, umm, oziroma ta ponovni razmislek, a ne, tudi če pač rečemo ponovni razmislek o multilingualizmu, amm. [6秒間無言。] Ni to pač, ni nič drugega kot proble,m ki izhaja iz interpretacije večjezikovne situacije, ne.  「したがって,上記の多言語主義あるいはその再考にしても,多言語主義という名による多言語状況の解釈に関する問題でしかない」。要するに,つまり,ですね。うーん,したがって,上記の事からですね,多,多言語主義は,うーん,そして,この再考もですね。多言語主義の再考と言っても,ああん。[6秒間無言。]これは,これはつまり,多言語状況の解釈から生じる問題以外にないのです。    
255         うん。  
256     Kako interpretiramo večjezikovno situacijo, ki jo zdaj imenujemo multilingualizem. 今,多言語主義と名乗る多言語状況をどう解釈するかです。    
257         うん。  
258 p.3 さらにいえば,ヨーロッパ発の「多言語主義」は,ヨーロッパの多言語状況のある文脈における解釈のひとつにすぎない(「国民国家批判」なり,移民対応などといった文脈である)。 さらにいえば,ヨーロッパ発の多言語主義は,ヨーロッパの多言語状況のある文脈における解釈のひとつにすぎない[日本語で発話する]. In kar je še, in naprej, ne, ta koncept multilingualizma, ki izvira iz Evrope, gre za to, da je to pač v bistvu samo ena od interpretacij, ne, ki izvira iz konteksta večjezikovne situacije, kakršna je v Evropi, ne, ヨーロッパの多言語状況のある文脈における解釈のひとつにすぎない[日本語で発話する]. A, ひとつに過ぎない,国民国家批判なり[日本語で発話する], se pravi lahko je to ta kritika nacionalne države. 「さらにいえば,ヨーロッパ発の多言語主義は,ヨーロッパの多言語状況のある文脈における解釈のひとつにすぎない」。さらに,その上ですね,このヨーロッパ発の多言語主義という概念は,要するにヨーロッパの多言語状況のある文脈から生じている解釈のひとつにしか過ぎないですね。「ヨーロッパの多言語状況のある文脈における解釈のひとつにすぎない」。あ,「ひとつに過ぎない,国民国家批判なり」。つまり,これはこの国民国家の批判と言えます。    
259         うん。  
260     移民対応などといった文脈である[日本語で発話する], mm, ali pa pač, umm, kontekst tega, umm, prilagajanja na kakorkoli. 「移民対応などといった文脈である」。んん,あるいは,うーん,この何とかの,うーん,対応の文脈です。    
261         対応ね。  
262     Umm, ja, umm, pač migracijam in temu, a ne. うーん,はい,うーん,移民などにですね。    
263 p.3 とすれば普遍的なものとしてアジアやアフリカなどでとるべき指針とすることは,手順が違う³。 とすれば普遍的なものとしてアジアやアフリカなどでとるべきし,し,指針かな[日本語で発話する][笑う]。 「とすれば普遍的なものとしてアジアやアフリカなどでとるべきし,し,指針かな[笑う]」。    
264         うん。  
265     と,とすることは,umm, しゅ,手順[シュジュンと発音する]? Je? 「と,とすることは,うーん,しゅ,手順[シュジュンと発音する]」ですか。あっていますか。    
266         手順[シュジュンと発音する],もう分からない[笑う]。  
267     Ja, moram pogledat. [電子辞書に「指針」を入力して検索する。] はい,調べなければ。[電子辞書に「指針」を入力して検索する。]    
268         はい。  
269     Kaj je sploh 指針[日本語で発話する], ker je, aha, ne, to ni ta, pardon. 「指針」はそもそも何なのか。だから,ああ,いいえこれではないです。失礼しました。    
270         ん?  
271     Ta. Aja, to je igla, ne, se pravi kompas, ne, tako kot. これです。ああ,これは指針ですね。つまり,方位磁石ですね,[普遍的なもの]のように。    
272         うん。  
273     Se pravi kot, umm, univerzalna, ne, stvar, pač, として,アジアやアフリカな,などでとるべき手順[シュジュンと呟く],することは[日本語で発話する]. [電子辞書に「しゅじゅん」を入力して検索する。] つまり,うーん,普遍的なですね。もののようで,うん。「として,アジアやアフリカな,などでとるべき手順[シュジュンと呟く],することは」。[電子辞書に「しゅじゅん」を入力して検索する。]    
274         あった?  
275     Čakaj, da pogledam. [電子辞書に「手」と「順」を書いて検索する。] 手順[日本語で発話する]. Aha, 手順[日本語で発話する] je proces, torej postopek. 待ってください,調べます。[電子辞書に「手」と「順」を書いて検索する。]「手順」です。ああ,「手順」は過程,つまり,手順です。    
276         うん。  
277     Se pravi, če je to tako, če tako, če tako vzamemo, potem se ta proces, ali pa ta postopek, ali pa ta red tega nekako razlikuje, ne, kaj bi, umm, spet težko za prevod, a ne. とすれば普遍的なものとしてアジアやアフリカなどでとるべき指針とすることは,手順が違う[日本語で発話する]. つまり,そうであれば,そう,そう解釈すれば,この過程,あるいは手順,あるいはこの順番が違いますね。何か,うーん,また翻訳が難しいですね。「とすれば普遍的なものとしてアジアやアフリカなどでとるべき指針とすることは,手順が違う」。    
278         何の話?  
279     Ja, o konceptu multilingualizma in njegovi uporabi zdaj kot nekega koncepta, ki iz Evrope izhaja v drugih situacijah. In zdaj on[安田] govori, da v vsaki situaciji obstaja ta večjezikovna situacija, ne, 多言語状況[日本語で発話する], in da je pač v tem smislu ta 多言語主義[日本語で発話する], ki izhaja iz Evrope, samo, ne, umm, ヨーロッパの多言語状況のある文脈における解釈のひとつにすぎない[日本語で発話する]. 多言語主義という概念と,その他の状況でのヨーロッパから生じる概念としての使い方についてです。そして,彼[安田]は,今どの状況にも多言語状況があると言っていますね。「多言語状況」,そして,この意味でこのヨーロッパだけから生じる「多言語主義」はですね,うーん,「ヨーロッパの多言語状況のある文脈における解釈のひとつにすぎない」[と言っています]。    
280         うん。  
281     Torej とすれば[日本語で発話する], in če je to tako, ne, potem 普遍的なものとして[日本語で発話する], če bi zdaj, kaj, a ta もの[日本語で発話する] je tukaj 多言語主義[日本語で発話する], ne, ali kaj, つまり,「とすれば」,そうであれば,ですね。そうであれば「普遍的なものとして」,今,何か,ここの「もの」は「多言語主義」という意味ですよね。    
282         うん。  
283     In potem če je ta, to kot neko univerz, jo vzamemo kot univerzalno stvar, アジアやアフリカなどでとるべき指針とすることは[日本語で発話する], potem bi morali kot pač, če jo vzamemo kot pač kompas, ne. そして,これが何かの普遍的,普遍的なものとしてとらえれば,「アジアやアフリカなどでとるべき指針とすることは」,そうだとしたら,[指針]として,つまり,指針としてとらえればですね。    
284         うん。  
285     Ki, ki, ki nam bi pokazal, kako je s situacijo v Afriki ali pa v Aziji. [指針として]アフリカとアジアの状況を示してくれる。    
286         うん。  
287     Potem se mora to, ta, ta post[opek], ta 手順[日本語で発話する], ne, zdaj pa, v tem smislu, umm, se ta proces razlikuje ali pa je drugačen, no, kot v Evropi, ne, ga moramo razumeti drugače ali kaj. [指針としてとらえれば,]この,この,この手,この「手順」を[違うように理解しなければならない]ですね。この意味で,うーん,この手順は異なる,あるいはヨーロッパと違うんですね。違うように理解しなければならないんです。    
288         うん。  
289     Tako bi nekako razumel to zdaj. 今のところは,このように理解しています。    
290         ここは何が難しい?ここはもっと時間かかったね,読むのには。  
291     Ja, kaj, kaj, kaj, namreč ja, težko je zdaj, aha, v bistvu to, da on, če pravi, umm, če multilingualizem razumemo kot univerzalno situacijo, ne. はい,何,何,何が,はい,難しいのかは。ああ,要するにこれが,彼[安田]が言っている,うーん,多言語主義を普遍的な状況としてとらえればですね。    
292         はい,これは分かったんだよね。  
293     Ja, potem, in potem moramo kot zdaj že ta 指針とすること[日本語で発話する], ne, はい,そして,そして,この「指針とすること」と同じようにですね,    
294         うん。  
295     kaj, če že multilingualizem razumemo kot nek kompas ali kaj. 何か,多言語主義をすでに方位磁石として解釈しているのだとしたら,とかですか。    
296         うん。  
297     Kot iglo v Aziji in Afriki, potem, アジアとアフリカでの指針として。そして,    
298         ここも分かった。  
299     sem razumel, da, kaj potem zdaj, kaj ta 手順[日本語で発話する], ali tukaj gre za to, da moramo, kaj točno ta 手順[日本語で発話する] pomeni, ne. 分かったのは,何か,そして,この「手順」が,ここは,しなければならないということですか[何をしなければならないのかは言わない]。この「手順」の厳密な意味ですね。    
300         ああ,ああ,ああ,「手順」ということばを調べていた。  
301     Ja. はい。    
302         そして,意味は分かったけど,  
303     In da je proces, procedura, red, steps[英語で発話する], ne, se pravi koraki, arrangement[英語で発話する], ampak zdaj 具体的にはちょっと[日本語で発話する], そして,[手順が]過程,手順,順序や"steps[英語で発話する]"ということですね。つまり,手順,"arrangement[英語で発話する]",でも,今「具体的にはちょっと」,    
304         何の手順,  
305     何の手順はちょっとわからないね[日本語で発話する], ampak mogoče v nadaljevanju pa pove, ne. 「何の手順はちょっとわからないね」。でも,もしかしたら[記事の]続きに書いてあるかもしれませんね。    
306         うん。  
307 p.3 もちろん,というべきか,手順をまちがえた議論もある。 もちろんと言うべきか手順を間違えた議論もある[日本語で発話する]. [笑う。] No, seveda, 「もちろんと言うべきか手順を間違えた議論もある」。[笑う。]まあ,もちろん,    
308         また手順。  
309     ne? Umm, so tudi seveda, umm, argumenti, a ne, ね?うーん,もちろん,うーん,議論もありますね。    
310         うん。  
311     Teze, ki, ki, ki postavijo napačen,napačen pač postopek ali pa napačen red, pač ta 手順[日本語で発話する] ne. 間違っている,間違っている,その,手順,あるいは間違っている手順や順序を示す議論もあります。この「手順」ですね。    
312         うん。  
313     と言うべきか[日本語で発話する]. [聞き取り不能。] Ne vem točno. 「と言うべきか」。[聞き取り不能。]よく分かりません。    
314         どうして[笑う]。  
315 p.3 日本社会の多言語化を新しい出来事としてとらえる立場である。 Ja. 日本社会の多言語化を新しい, umm, 出来事としてとらえる立場である[日本語で発話する]. Se pravi, umm, umm, ne, japonska dru, umm, pač več, večjezikovnost, to pač postajanje večjezikovnosti ali kaj japonske družbe, を[日本語で発話する], um, um, ne, da, da razumemo recimo večjezikovnost ali pa nastajanje večjezikovnosti v japonski družbi kot nek nov dogodek, ne, kot 新しい出来事としてとらえる, umm, 立場である[日本語で発話する], ne. ふん,「日本社会の多言語化を新しい,うーん,出来事としてとらえる立場である」。つまり,うーん,うーん,ね[フィラー],日本の社[会],うーん,その,多,多言語主義,その日本社会の多言語化とか「を」,うーん,うーん,ね[フィラー],多言語主義あるいは日本社会の多言語化を新しい出来事としてとらえるですね。「新しい出来事としてとらえる,うーん,立場である」ですね。    
316         うん。  
317     To je recimo, je, je takšen, tako stališče, ki razume večjezikovnost v japonski družbi kot nekaj novega. これはたとえば,日本社会における多言語化を新しい出来事としてとらえるというような,このような立場です。    
318 p.3 「単一民族・単一言語国家日本」を前提とした立論である。 単一民族・単一言語国家日本を前提とした[日本語で発話する], umm, kaj je že 立論[日本語で発話する] ali kaj je to. [電子辞書に「立論」を入力して検索する。] 「単一民族・単一言語国家日本を前提とした」。うーん,「立論」でしたか,これは。[電子辞書に「立論」を入力して検索する。]    
319         うん。  
320     Jja argu, to je tudi pač kot 議論[日本語で発話する] ali kaj, podobno. ああ,議,これも「議論」か何か[議論]に似ています。    
321         うん。  
322     違いが分からないけど[日本語で発話する][笑う]。 「違いが分からないけど[笑う]」。    
323         [笑う。]  
324     Se pravi, umm, ne, to, to je, to je argument, ki, ki, ki izhaja iz teze o homogenem narodu in enotnem nacionalnem, ne, 単一言語国家[日本語で発話する], se pravi državi Japonski kot državi z enotnim jezikom. つまり,うーん,ね[フィラー],これ,これは,これは議論,単一民族と単一国[おそらく「国」は「国語」のこと]ですね。「単一言語国家」,つまり,単一言語を用いる国としての日本国という前提から成り立つ議論です。    
325 p.3-4 それゆえ,『多言語社会がやってきた』という本の執筆者たちは,「共通理解として「日本が多言語社会に向かいつつある」,「同化主義よりも多言語主義が望ましい」,「言語は平等である」というような現状認識」をもっているという⁴。 それゆえ,『多言語社会がやってきた』 という本を[「の」を「を」と読み間違える] 執筆者たちは[呟いて読む],共通理解として日本が多言語社会に向か,向かいつつある,umm, umm, 同化主義よりも多言語主義が,umm, 望ましい,言語は平等であるというような現,現状認識 [笑う] をもっているという[日本語で発話する]. ええすごい,また長い[日本語で発話する]. Umm, poleg tega, ne, povrhu 『多言語社会がやってきた』[日本語で発話する], ne, Prišlo je do večjezikovne družbe ali pa kej takega, 「それゆえ,『多言語社会がやってきた』という本を[「の」を「を」と読み間違える]執筆者たちは[呟いて読む],共通理解として日本が多言語社会に向か,向かいつつある,うーん,うーん,同化主義よりも多言語主義が,うーん,望ましい,言語は平等であるというような現,現状認識[笑う]をもっているという」。「ええすごい,また長い」。うーん,そして,ですね,そのうえ,『多言語社会がやってきた』,ですね。多言語社会がやってきたとか何とか,    
326         うん。  
327     という本[日本語で発話する], se pravi avtorji take knjige, ne, te knjige pišejo, umm, ne, poleg tega avtorji knjige Prišla je večjezikovna družba ali kakorkoli. 「という本」。つまり,このような本の執筆者たちですね。この本を書きます。うーん,ね[フィラー],その上,多言語社会がやってきたとか何とかという本の執筆者たち。    
328         うん。  
329     普通[「共」を「普」と読み間違える] 理解として日本が多言語社会に向かいつつある,aha, umm, 普通[「共」を「普」と読み間違える] 理解として[日本語で発話する], kot splošno, 「普通[「共」を「普」と読み間違える]理解として日本が多言語社会に向かいつつある,ああ,んん,普通[「共」を「普」と読み間違える]理解として」,一般的に,    
330         ここは変ね。  
331     Ja. はい。    
332         括弧が。  
333     Umm. うーん。    
334         つまり,括弧が2つある。  
335     Zgleda, da je pač oklepaj, potem sta pa noter, potem so pa noter trije vmesni oklepaji do končnega zaklepaja, mislim, da je to tako. まずはカギ括弧があって,そして,その中に[括弧が]2つあって,最後の終わりカギ括弧まで,中に3つの括弧があるみたいです。そうだと思います。    
336         はい。  
337     Ne, vidiš, da je, da je 普通[「共」を「普」と読み間違える] 理解として[日本語で発話する], potem so pa tak, tak, tak, tak [括弧を指す]. ですね。ほら,ここは,ここは「普通[「共」を「普」と読み間違える]理解として」,そして,そのあとはこう,こう,こう,こう[括弧を指す]。    
338         共通理解ね。  
339     というような現状認識[日本語で発話する]。 「というような現状認識」。    
340         はい。  
341     Tam je pa zaklepaj, ne. そこは,終わりカギ括弧なのですね。    
342         はい,終わりカギ括弧,はい。  
343     Vmes so pa trije koncepti ali kaj, ki pravijo, 日本が多言語社会に向かいつつある[日本語で発話する], se pravi Japonska, ne, postaja večjezikovna družba. その[括弧の]中に3つの概念があるということですか。「日本が多言語社会に向かいつつある」。つまり,日本が多言語社会に向かいつつある[という概念]。    
344         うん。  
345     Ali pa 同化主義よりも[日本語で発話する], zdaj to je, 同化主義[日本語で発話する], a je to homo[おそらく均一化のこと], umm. [電子辞書に「同化」を入力して検索する。] To je, aha, asimilacija bi rekli, ne. あるいは「同化主義よりも」。まあ,これは「同化主義」,これは均[おそらく均一化のこと]。うーん。[電子辞書に「同化」を入力して検索する。]これは,ああ,同化のことですね。    
346         ああ,「同化」なのかと思っていた?  
347     Ja, zdaj 同化[日本語で発話する] je pač lahko asimilacija, ne, zdaj, da tudi, da se nekaj prilagodi pa tako, a ne. はい,うーん,「同化」は同化という意味もありますね。そして,何かが適応するとかですね。    
348         うん。  
349     In 同化主義[日本語で発話する] bi potemtakem pomenilo, したがって「同化主義」の意味は,    
350         うーん,なるほど。  
351     ja, ja, se pravi bolj kot asimilacija, ne. はい,はい,つまり,[適応の方ではなく]同化の方ですね。    
352         うん。  
353     Je zaželjen multilingualizem, ne. 多言語主義が望ましいですね。    
354         うん。  
355     In pa 言語は平等である[日本語で発話する], in jeziki so si enakovredni, a ne. そして,「言語は平等である」。言語は平等ですね。    
356         うん。  
357     というような現状認識[日本語で発話する], kaj je. [おそらく「現状」を入力して検索する。] 「というような現状認識」。これは何ですか。[おそらく「現状」を入力して検索する。]    
358         ああ,ここまでね。  
359     Ja. はい。    
360         そして,ここで括弧が閉じる。  
361     Ja. はい。    
362         ああ,分かりました。  
363     Aha, to je 現状[日本語で発話する], to, to, torej というような現状認識を持っている[日本語で発話する], imajo torej zavest o sedanjosti kot taki, ne. ああ,これが「現状」です。と,と,つまり,「というような現状認識を持っている」。つまり,このような現状についての認識を持っているんですね。    
364         うん。  
365     Kot pač nekaj, kar se v teh, teh konceptih pojavlja, ne, se pravi, da so jeziki enakovredni, da bolj kot asimilacija je, je, je, zaželjena multilingualnost, in da Japonska postaja multilingualna družba. これらの,これらの概念に現れる何か[現状認識のこと。「を持っている」も省略]ですね。つまり,言語が平等[という概念],同化より多言語主義の方が,が,が望ましい[という概念]。そして,日本が多言語社会になっている[という概念]です。    
366         うん。  
367 p.4 かれらが現在の日本の多言語状況を解説すると,こんな感じになる。 Mmm, 彼らが現在の日本の多言語状況を, umm, 解説すると, こんな感じになる[日本語で発話する].  んんん,「彼らが現在の日本の多言語状況を,うーん,解説すると,こんな感じになる」。    
368         うん。  
369     Se pravi, no, in oni na ta način raz[lagajo], pojasnjujejo večjezikovnost v trenutni, sodobni Japonski. つまり,はい,そして,彼らは現在,現代日本の多言語主義[おそらく多言語状況]をこのように解[解説],説明しています。    
370         うん。  
371 p.4 日本を取り巻く言語環境が急速に変化しつつあります。 [ため息。] 日本を取り [「巻く」を読み飛ばす] 言語環境が[日本語で発話する][文の続きを呟いて読む], se pravi, mm, kaj pa, kaj je, še to pogledam 取り[日本語で発話する]. [電子辞書に「取り巻く」を入力して検索する。] [ため息。]「日本を取り[「巻く」を読み飛ばす]言語環境が」[文の続きを呟いて読む]。つまり,んん,何,何が,これも調べます。「取り」。[電子辞書に「取り巻く」を入力して検索する。]    
372         ああ,取り巻く。  
373     巻く[日本語で発話する]。 「巻く」。    
374         うん。  
375     Aha, to je, aha, obkrožati z, z, aha, amm, se pravi jezikovno okolje, ki obkroža Japonsko, ne, se hitro spreminja. ああ,これは,ああ,取り巻く。ああ,ああん,つまり,日本を取り巻く言語環境がですね,急速に変化しています。    
376         うん。  
377 p.4 それは一言で言えば,様々な民族が日本に移住してきて,急速に多言語社会になりつつあるということです。 [文を黙読する。] Če torej povemo z eno besedo, a ne, različni ljudje različnih narodnosti prihajajo na Japonsko, ne, in, umm, 急速に多言語社会になりつつあるということですね[日本語で発話する], in, in pač Japonska hitro postaja večjezikovna družba. [文を黙読する。]つまり,一言で言えばですね。様々な民族の様々な人間が日本に移住してきていてですね,うーん,「急速に多言語社会になりつつあるということですね」。そして,そして,日本は急速に多言語社会になっています。    
378         うん。  
379 p.4 〔……〕そのことから,言語に関して数多くの問題が生じてきています。 Umm, その事から,言語に関して数多く[スウオクと発音する] の問題が生じてきています[日本語で発話する]. Aha, iz te situacije, a ne, se porajajo številni problemi, ki se tičejo jezika. うーん,「その事から,言語に関して数多く[スウオクと発音する]の問題が生じてきています」。ああ,この状況からですね,言語に関して多くの問題が生じてきています。    
380         うん。  
381     Umm. うーん。    
382         うーん,あと,数多く[カズオオクと正しく発音し,協力者に伝える]ね。  
383     Številni? 多くの[という意味]ですか。    
384         はい,はい,はい,意味は大丈夫。  
385     Ja. はい。    
386         意味は分かっているけど,数多く[カズオオクと発音する]と。  
387     Kaj sem pa jaz rekel? 私は何と言いましたか。    
388         数多く[スウオクと発音する]。  
389     Aa, sem bral, sploh nisem vedel, da sem naglas prebral. ああ,読んで,声に出したとは,全く気付いていませんでした。    
390         ああ[笑う]。  
391     数多く[日本語で発話する], ja. 「数多く」,はい。    
392         無意識に。  
393 p.4 これらは,私たちが21世紀を生き抜いていくためには取り組まなければならない問題なのです。 Ja. Ah[ため息], [「これらは」を読み飛ばす] 私たちが21世紀を生き抜いていく[「抜いて」のところで少し迷う] ためには,取り [続きは聞き取り不能]. Umm, se pravi, ne, se pojavljajo številni problemi, ki se tičejo jezika, a ne. はい。「ああ[ため息],[「これらは」を読み飛ばす]私たちが21世紀を生き抜いていく[「抜いて」のところで少し迷う]ためには,取り[続きは聞き取り不能]」。うーん,つまり,ですね,言語に関する様々な問題が生じてきています。    
394         うん。  
395     Umm. [4秒間無言。] Kaj je to 生き抜く[日本語で発話する]. [電子辞書に「生き抜く」を入力して検索する。] Ti sestavljeni glagoli so vedno [笑う] težki meni. うーん。[4秒間無言。]「生き抜く」,これはどういう意味ですか。[電子辞書に「生き抜く」を入力して検索する。]この複合動詞は,いつも[笑う]難しいんです。    
396         どの動詞?  
397     Ja, ti 生き抜く[日本語で発話する] ali pa prej sem, まあ,この「生き抜く」とか,さっきの,    
398         ああ,はい,これ聞きたかった。  
399     imel 取り,取り巻く[日本語で発話する]. 「取り,取り巻く」がありました。    
400         取り巻くね。  
401     Ker imaš nek pa še nek glagol in zdaj to, この2つ合わせて[日本語で発話する], 何か[動詞]プラス[もう1つの]動詞がありますから。そして,この,「この2つ合わせて」,    
402         どういう意味になる,ね。  
403     Kakšen pomen nastane, ja. どういう意味になるか,はい。    
404         ね。  
405     In če ga ne poznam, mi je težko razumeti. そして,知らなければ,理解しづらいです。    
406         はい,分かりました。  
407     In 生き抜く[日本語で発話する] je, aha, živeti skozi nekaj, preživeti recimo vojno ali pa, そして,「生き抜く」は,ああ,何かを生き抜くこと,戦争を生き抜くとか,    
408         そう。  
409     nesrečo ali pa nekaj, 事故とか,    
410         問題のある社会とか,  
411     生き抜く[日本語で発話する], ja. Se pravi, in to je pač, ne, to je torej nekaj, kar za nas, ki moramo preživeti skozi 21. Stoletje, ne, 「生き抜く」,はい。つまり,これはですね,これはつまり,21世紀を生き抜かなければならない私たちにとって,    
412         うん。  
413     には[日本語で発話する], to je nekaj, problem, s katerim se moramo mi spopasti, ali pa tako. 「には」,何か,向き合わなければならない問題なのです,というような。    
414         またこれね,取り組まなければ。  
415     Ja to, to je 取り込む[日本語で発話する。「取り組む」を「取り込む」と間違える]. [電子辞書で「取り込む」を入力して検索する。] Take in[英語で発話する], ne, ker tudi pomeni so tukaj različni v slovarju. はい,これ,これは,「取り込む」[「取り組む」を「取り込む」と間違える]。[電子辞書で「取り込む」を入力して検索する。]"Take in[英語で発話する]"ですね。辞書に意味も色々ありますし。    
416         意味が多い?  
417     Hja, pod 1 take in, bring in, put into use, introduce, bring in[英語で発話する], pod 2 be in confusion, have one's head full, mm, bring over[英語で発話する], ja, različni pomeni, pa zelo 曖昧[日本語で発話する], ne, tako da vedno, take sestavljene glagole včasih težko zares [スロベニア語で動詞を言わない][おそらく理解すること,翻訳することが難しい]. まあ,1は"take in, bring in, put into use, introduce, bring in[英語で発話する]"。2は"be in confusion, have one's head full, んん,bring over[英語で発話する]",はい,様々な意味[があって],そして,とても「曖昧」ですね。ですから,いつも,こういう複合動詞を時々[おそらく理解すること,翻訳することが難しいと言いたい]本当に。    
418         [笑う。]  
419     Samo če je stavek dovolj jasen, ga, ga razumem, ne. でも,文が十分明確であれば分かりますね。    
420         はい。  
421     Ampak jaz mislim, da tukaj pravi, ne, to pač za nas, ki moramo živeti skozi 21. Stoletje, ne, でも,ここはこう言っていると思いますね。21世紀を生き抜かなければならない私たちにとってですね,    
422         うん。  
423     ためには取り組まなければならない問題なのです[日本語で発話する], je to pač nek problem, ki ga moramo nekako, ne, se soočit z njim. 「ためには取り組まなければならない問題なのです」。これはつまり,何かの,何とか[解決しなければ]ならない,向き合わなければならない問題です。    
424         はい,はい。  
425     Ga rešit, kaj jaz vem, kaj. 解決しなければならないとか。    
426         解くのね。  
427     Ja. はい。    
428         考えなければならないね。何というか,向き合わなければいけない。  
429 p.4 〔……〕言語政策の立場から,多言語社会のなかで起こりうる問題の解決に向けて何らかの展望を与えること,それがこの本の目的です。 Se pravi, umm, 言語政策の立場から[日本語で発話する], umm, 多言語社会のなかで起こりうる問題の解決に向けて何らかが,何らかのて,て,て,てん,てん,これ[展望][日本語で発話する], kaj je že to, てんどう,てんば,てん[日本語で発話する]. つまり,うーん,「言語政策の立場から,うーん,多言語社会のなかで起こりうる問題の解決に向けて何らかが,何らかのて,て,て,てん,てん,これ[展望]」は何でしたっけ。「てんどう,てんば,てん」。    
430         がんばれ[笑う]。  
431     昔知ってたけど[日本語で発話する][笑う]。 「昔知ってたけど[笑う]」。    
432         [笑う。]  
433     てん[日本語で発話する]. [聞き取り不能。] A to je, to je, 「てん」。[聞き取り不能。]これは,これは,    
434         これは,これは,  
435     Tisto. あれ。    
436         がんばれ[笑う]。  
437     昔知ってたけど[日本語で発話する][笑う]。 「昔知ってたけど[笑う]」。    
438         がんばれ[笑う]。  
439     A ne? Ja. Ampak kaj je že 音読み[日本語で発話する], てん[日本語で発話する], a pogledam? ですよね。はい。でも「音読み」は何でしたか。「てん」,調べますか。    
440         はい,調べて[笑う]。  
441     [笑う。][電子辞書で間違った読み方を入力して検索する。] Ne ni, ne, kaj je že, てん[日本語で発話する], eh, moram napisati. [タッチペンで漢字をそれぞれ書いて検索する。] Bom pisal, umm, zakaj sem pozabil, kaj je ta, 望 [ノゾミと発音する], 展望[日本語で発話する], ja, saj se mi je zdelo, da, ne, ne, 展望[日本語で発話する]. [笑う。][電子辞書で間違った読み方を入力して検索する。]いいえ,ありません。いいえ,何でしたか。「てん」,まあ,書くしかないです。[タッチペンで漢字をそれぞれ書いて検索する。]書きます。うーん,何でこれを忘れたんだろう。望[ノゾミと発音する]。「展望」,はい,そうだろうと思っていましたね。「展望」。    
442         うん,昔勉強した。  
443     展望,展望[日本語で発話する], ja [笑う]. 「展望,展望」,はい[笑う]。    
444         [笑う。]  
445     展望[日本語で発話する], se pravi, amm, 言語政策の立場から[日本語で発話する], se pravi s stališča jezikovnih, jezikovne politike recimo, ali pa, a, ne, umm, umm, aa, se pravi 多言語社会の中で起こりうる問題の解決[日本語で発話する。続きを呟いて読む], se pravi se za, za, proti, da gremo proti rešitvi problemov, ki se pojavljajo, umm, ki se lahko pojavijo v večjezičnih skupnostih, a ne. 「展望」,つまり,ああん,「言語政策の立場から」,つまり,言語の立場から,言語,言語政策と言いますか。あるいは,あ,いいえ,うーん,うーん,ああ,つまり,「多言語社会の中で起こりうる問題の解決」[続きを呟いて読む]。つまり,多言語社会で起こっている,うーん,起こりうる問題の解決のため,に,に向けてですね。    
446         うん。  
447     Zdaj, ta この何らかの展望を与えること,与える[日本語で発話する。収集者に向かって尋ねる]? で,「この何らかの展望を与えること,与えるですか[収集者に向かって尋ねる]」。    
448         与える。  
449     展望を与える,それがこの本の[日本語で発話する], aja, da bi, da bi, aha, aha, zdaj, ja, ja, se pravi, po, po, この本の目的です[日本語で発話する]. 「展望を与える,それがこの本の」,ああ,そのため,そのため,ああ,ああ,今,はい,はい,つまり,「この本の目的です」。    
450         うん。  
451     Se pravi cilj te knjige je dati nek, neko, se pravi nek opazovalni položaj, s katerega lahko. つまり,この本の目的は何か,何か。つまり,何か[ができる]展望の見解を与えることです。    
452         うん。  
453     Ne, ponuditi neko stališče, neko. ね,何かの視点,何かの。    
454         うん。  
455     Neko, umm, umm, nek, nek, točko pogleda, od koder lahko poskušamo na nek način rešiti probleme, ki se pojavijo, ki se lahko pojavijo. 何かの,うーん,うーん,何か,何か,起こっている,起こりうる問題を,何らかの方法で解決してみるための観点[を与えることです]。    
456         はい。  
457     V multijezikovni družbi, ne. 多言語社会で[起こりうる問題]ですね。    
458         はい,これ。  
459     Ja. はい。    
460         分かってるね。  
461     Ja. はい。    
462         はい。  
463 p.4 つまり,「様々な民族が日本に移住してきて」「多言語社会」になったので,言語に関して「問題が生じてきている」のが,「私たち」があつかう「多言語社会」ということになる。 つまり,様々な民ぞ[族][日本語で発話する], 「つまり,様々な民ぞ[族]」,    
464         今,疲れてる?  
465     Ja, no, mislim, pač. はい,まあ,そうですね。    
466         やめる?  
467     Ne vem. 分かりません。    
468         続ける?  
469     Kolikor, kolikor želiš. どちらでもいいですよ。    
470         最後まで,うーん。  
471     Do konca teksta? To je še 18 strani [笑う]. テキストの終わりまでですか。あと18ページもありますよ[笑う]。    
472         テキストの終わりまでではなくて,この章の最後まで。  
473     Koliko pa je še do konca? 終わりまで,あとどれぐらいかな。    
474         あと,  
475     Aja, to lahko, do konca poglavja, ja. ああ,これだったら大丈夫です。章の終わりまで,はい。    
476         分かりました。  
477     Še tri odstavke, ne. あと3つの段落ですね。    
478         はい。  
479     がんばりますね[日本語で発話する]。 「がんばりますね」。    
480         がんばろうぜ。  
481     勉強になりますからね[日本語で発話する]。 「勉強になりますからね」。    
482         いや,でも,おもしろいね?  
483     Ja, おもしろい[日本語で発話する]. はい,「おもしろい」。    
484         この,記事が。  
485     Mm, ja, umm, OK, つまり, umm, 様々な民族が日本に移住してきて, umm, 多言語社会になったので言語に関して問題が生じてきているのが,私たちが扱う多言語社会ということになる[日本語で発話する]. Ja, skratka, ne, んん,はい,うーん,はい,「つまり,うーん,様々な民族が日本に移住してきて,うーん,多言語社会になったので言語に関して問題が生じてきているのが,私たちが扱う多言語社会ということになる」。はい,要するにですね,    
486         うん。  
487     ker zdaj različni, pripadniki različnih narodov prihajajo na Japonsko, to postane večjezikovna drubža, ne. 様々,様々な民族に属する人々が日本に移住してきているので,多言語社会になるんですね。    
488         うん。  
489     Zato, umm, problemi, ki se pojavijo glede jezika, a ne, ですから,うーん,言語に関する問題がですね,    
490         うん。  
491     Jih pa mi nekako, umm, umm, razumemo kot večjezikovno družbo, a ne. 私たちが,何か,うーん,うーん,多言語社会として理解していますね[あつかっているということ]。    
492         うん。  
493     私たちが[日本語で発話する], 「私たちが」,    
494         何,何をあつかう?  
495     Ja sem, sem se, はい,[文が未完成なので意味不明],    
496         「私たち」は誰のこと?  
497     Ja, 私たち[日本語で発話する] je pač to, ne, on[安田] zdaj govori to stališče avtorjev, ne. はい,「私たち」はこれですね。彼[安田]は今,[参考文献の]執筆者の意見について話していますね。    
498         はい。  
499     Kot mi Japonci, ki se moramo zdaj soočiti ali kaj z [問題]. 今[問題と]向き合わなければならない私たち日本人とか。    
500         私たち日本人,それとも執筆者のこと?  
501     Ja, ampak avtorji se, jaz razumem, razumejo kot pač [日本人], ne. はい,でも,執筆者は,私が思うに,執筆者は[日本人]としてですね。    
502         は,はい,そうね。  
503     Ja, ja, na nek način Japonci, ne, in pač ker eni so, はい,はい,ある意味で日本人ですね。そして,一方は,    
504         私と移民。  
505     移民,移民[日本語で発話する], ne, ali pa 様々な民族[日本語で発話する], ne, pa zdaj mi, ne. 「移民,移民」ですね。あるいは「様々な民族」ですね。そして,私たちですね。    
506         はい。  
507     Ker on[安田] pa hoče povedati, da je pač na Japonskem že もともと[日本語で発話する] bila ta 言語状況[日本語で発話する], ne, in da pač, 彼[安田]が言いたいのは,日本には「もともと」この「言語状況」があったということですね。そして,    
508         誰がこれを言っている?  
509     安田先生[日本語で発話する], ne. 「安田先生」ですね。    
510         安田先生ね。  
511     Ja. はい。    
512         はい。  
513 p.4 それが「私たちが21世紀を生き抜いていくためには取り組まなければならない問題」だという。 Se pravi, no, ampak tukaj, ne, それが私たち21世紀を, umm, 生き抜いていくためには取り組まなければならない問題だという[日本語で発話する], ne. つまり,まあ,でも,ここはですね,「それが私たち21世紀を,うーん,生き抜いていくためには取り組まなければならない問題だという」,ですね。    
514         うん。  
515     In torej, to je torej tisti problem, ne, ki ga zdaj to pač ponovi, そして,つまり,つまり,これがその問題ですね。ここで再び取り上げる[その問題は],    
516         うん。  
517     S katerim se moramo mi soočiti, ki, umm, ki pač moramo preživeti skozi 21, stoletje. 21世紀を生き抜かなければならない私たちが,取り組まなければならない問題です。    
518         うん。  
519 p.4 安定した「単一民族・単一言語国家日本」に「外部」から撹乱要素が入ってきた,だから対応しなければならないというのだ。 安定した単一民族,単一言語国家日本に外部から[日本語で発話する], uff. 「安定した単一民族,単一言語国家日本に外部から」,うわ。    
520         うわ[笑う]。  
521     要素[日本語で発話する] ne, zdaj, nek, nek 乱[日本語で発話する][笑う]. 「要素」ですね。で,何か,なんとか「乱」[笑う]。    
522         はい。  
523     Umm. [電子辞書に「撹」を書いて検索する。] Bomo pa pogledali, umm. うーん。[電子辞書に「撹」を書いて検索する。]では調べましょう,うーん。    
524         おおすごい,辞書に載ってない。  
525     え[日本語で発話する]? Ta ことば[日本語で発話する]? 「え」?この「ことば」ですか。    
526         うん。いいえ,いいえ,うーん。  
527     [聞き取り不能。] [聞き取り不能。]    
528         和英辞書にはないね。  
529     [まだ検索中。] 本当だ[日本語で発話する], umm, te tudi v 日本国語大辞典[日本語で発話する] ni. [まだ検索中。]「本当だ」。うーん,これは「日本国語大辞典」にもありません。    
530         [日本国語大辞典に]はあるでしょう。  
531     Ja, saj sm prav napisal, これでしょう[日本語で発話する]? [正しく書いた漢字を協力者に見せる。] Kaj pa 広辞苑? [電子辞書の広辞苑で調べる。] 正しく書いていますよ。「これでしょう」?[正しく書いた漢字を協力者に見せる。]では「広辞苑」は?[電子辞書の広辞苑で調べる。]    
532         ある?  
533     Tudi v 広辞苑[日本語で発話する] ni. 「広辞苑」にもありません。    
534         ああ。  
535     A nimam prav napisano? 間違って書いていますか。    
536         正しく書いていると思うよ。[画面を確認する。]うん,正しい。  
537     Pa mi je ne najde, je ni notri. でも,見つかりません。ありません。    
538         [協力者は]まず和英辞書に,に,に書いて,  
539     Ja. はい。    
540         そして,  
541     Ampak potem lahko zberem druge slovarje, ne, でも,その後は,他の辞書でも調べられるんです。    
542         ああ。  
543     Umm. うーん。    
544         広辞苑と国語辞典。  
545     広辞苑,国語大辞典[日本語で発話する], ne. 「広辞苑,国語大辞典」ですね。    
546         国語大辞典。  
547     [電子辞書内の他の辞書も試す。] Ne vem, kje je to zdaj, razen če je bil še v 漢語林[日本語で発話する] ali pa tukaj[携帯の辞書アプリ], samo zdaj sem pozabil, kako se je brala prva pismenka. [電子辞書内の他の辞書も試す。]これ[撹]はどこにあるのか分かりません。もしかしたら「漢語林」か,ここ[携帯の辞書アプリ]に[あるかもしれません]。でも,最初の漢字[撹]の読み方を忘れてしまいました。    
548         今は携帯ね。  
549     Ja, če je tukaj slučajno v tem slovarju notri, mm, samo tukaj moram še enkrat [書かなければ], kako je bila. [改めて電子辞書に「撹」を書いて読み方を検索する。] Roka[手へん] pa 覚える[「覚」][日本語で発話する], ne, ta[書き続ける], うわ[日本語で発話する], kaj se je, zdaj pa nikjer ni nič. [書き続ける。] 難しいことば[日本語で呟く]. Aja, tukaj pa 読み方[日本語で発話する]. [電子辞書の該当箇所をクリックする。] OK, ジャンプ,これ,漢語林[日本語で呟く], a. はい,もしかしたらこの辞書にある,んん,でも,ここはもう一度[書かなければ]なりません。どうでしたっけ,「手[手へん]」と「覚える[「覚」]」。[改めて電子辞書に「撹」を書いて読み方を検索する。]いいえ,これ,[書き続ける]「うわ」,何,今は何もありません。[書き続ける。]「難しいことば[呟く]」。ああ,ここに「読み方」。[電子辞書の該当箇所をクリックする。]はい,「ジャンプ,これ,漢語林[呟く]」。あ。    
550         今他の辞書に移ったの?  
551     いや[日本語で発話する], tukaj sem zdaj, v 漢語林[日本語で発話する] našel to, samo pismenko, samo, a ne, ki ima edino branje カク[日本語で発話する]. 「いや」,今はここ,「漢語林」でこれを,漢字だけを見つけましたね。「カク」という[漢字の]読み方しかありません。    
552         カク。  
553     うん。 うん。    
554         なるほど。  
555     Čakaj, 撹乱[日本語で発話する]. [携帯の辞書アプリに「かくらん]を入力して検索する。] 待ってください,「撹乱」。[携帯の辞書アプリに「かくらん]を入力して検索する。]    
556         これは何?  
557     Umm. うーん。    
558         Jdic,  
559     Ja,to je, samo malo, to je, aha, tukaj pa je notri. はい,これは,ちょっと待ってください。これは,ああ,ここには入っているんです。    
560         うん。  
561     撹乱[コウランと発音する] dejansko, 撹乱[コウランと発音する]. 「撹乱[コウランと発音する]」ですね。「撹乱[コウランと発音する]」。    
562         うん。  
563     撹乱[日本語で発話する], disturbance, perturbation[英語で発話する], a. 「撹乱」,"disturbance, perturbation[英語で発音する]",あ。    
564         同じことば?というより,同じ漢字?  
565     Isti kanji ja, ker pač to je 撹[カクと発音する], 撹す[ミダスと発音する], to je kanji tudi za 撹す[日本語で発話する], če je prav. 同じ漢字です,はい。これは「撹[カクと発音する]」,「撹す[ミダスと発音する]」,「撹す」の漢字でもありますから,もし間違っていなければ。    
566         うん。  
567     Ne, to je pa 乱[ランと発音する], ne, se pravi, ですね。そして,これは「乱[ランと発音する]」ですね。つまり,    
568         うん。  
569     撹乱[コウランと日本語で呟く], to je ta aplikacija Imiwa. 「撹乱[コウランと呟く]」。これはこのImiwaというアプリ[の検索結果]です。    
570         Imiwa。  
571     Mhm. うん。    
572         なるほど。  
573     撹乱[日本語で発話する], kje smo bili, ja, se pravi, umm, kako bi ta, umm. [電子辞書に「安定」を入力して検索する。] Stability[英語で発話する], ja, se pravi tukaj on[安田] pravi, ne, ta neka stabilna situacija homogenega naroda. 「撹乱」,どこでしたっけ。はい,つまり,うーん,どのようにこの,うーん。[電子辞書に「安定」を入力して検索する。]"Stability[英語で発話する]"。はい,つまり,ここで彼[安田]は言っていますね。この何らかの単一民族の安定している状況。    
574         うん。  
575     In enotnega, in Japonske kot pač, ne, države z enotnim jezikom in 外部から撹乱要素が入ってきて[日本語で発話する], ne, se pravi so od zunaj prišli neki moteči elementi. そして,統一[民族],単一言語のある国としての日本。そして,「外部から撹乱要素が入ってきて」,ですね。つまり,外から何らかの撹乱要素が入ってきました。    
576         うん。  
577     V to situacijo, ki je bila stabilna, a ne, だから対応しなければならないと言うのだ[日本語で発話する], in zato moramo nekako, nek, o nek, neko reakcijo imeti, ne. この安定していた状況にですね。「だから対応しなければならないと言うのだ」。そして,だから,何とか,何かの,何かの,何かの対応をしなければなりませんね。    
578         うん。  
579     Nekaj, nekaj narediti glede tega. これを何とか,何とかしなければなりません。    
580         うん。  
581     Ampak pravi, da ta njihova pozicija, ki oni, sicer pač pišejo, da so jeziki enakopravni, da je zaželjena multilingualnost, ampak to razumejo kot, tukaj je bila stabilna situacija ene Japonske, enega jezika in zdaj samo od zunaj so prišli tujci, ti elementi, ne. でも,この彼ら[執筆者]の立場,彼らは言語が平等だとか,多言語主義が望ましいとか書いていますが,ここは単一民族単一言語という安定の状況があって,外だけから外国人,この[撹乱]要素が入ってきたというように思っている,と[安田は]言っていますね。    
582         安田先生はそう思っているか,それともそう思っていないか。  
583     Ne, to on[安田] kritizira, kako mislijo pač avtorji, ki so pisali to, recimo tukaj, ko citira odlomek iz, ね,これは彼[安田]はこんなこと,たとえばこの引用した章を書いた執筆者の考え方を批判しているんです。    
584         うん。  
585     『多言語社会がやってきた』[日本語で発話する], ne. 『多言語社会がやってきた』ですね。    
586         うん。  
587 p.4 こうした歴史を切断した認識がでてきてしまうのも,あるいは「多言語主義」をよそからきた概念としてあつかっているところからきているのかもしれない。 こうした歴史を, umm, 切断した認識ができてしまうのも,あるいは多言語主義をよそからきた概念[カンネンと発音する] としてあつかっているところから来ているのかもしれない[日本語で発話する], ne, amm, 切断[日本語で発話する] še pogledam. [電子辞書に「切断」を入力して検索する。] 「こうした歴史を,うーん,切断した認識ができてしまうのも,あるいは多言語主義をよそからきた概念[カンネンと発音する]としてあつかっているところから来ているのかもしれない」。ね[フィラー],ああん,「切断」を検索します。[電子辞書に「切断」を入力して検索する。]    
588         うん。  
589     Umm, cutting, removal[英語で発話する], [聞き取り不能]. Ja, aha, v bistvu gre za, aha, razumem, ja, pravi, da こうした歴史を切断した認識[日本語で発話する], se pravi taka zavest, ki nekako odreže zgodovino a ne, ki ne, ki, ki prekine zgodovino, ki ne razume zgodovine. うーん,"cutting, removal[英語で発話する]"[聞き取り不能]。はい,要するにこれは,ああ,分かりました,はい。「こうした歴史を切断した認識」と言っています。つまり,歴史を何とか切る認識ですね。歴史を遮る,歴史を理解しない[認識]です。    
590         うん。  
591     ができてしまうのも, umm, あるいは多言語主義をよそからきた概念[カンネンと発音する], umm, としてあつかっている[日本語で発話する][続きを呟いて読む]. Ja, verjetno je pač, to pravi tudi zato, ker sam, ker je ta sam koncept, 多言語主義[日本語で発話する], multilingualizem, pojem, ki je prišel od zunaj, a ne, in ga razumejo kot nekaj tujega, a ne, kar na Japonskem ni bilo, a ne. 「ができてしまうのも,うーん,あるいは多言語主義をよそからきた概念[カンネンと発音する],うーん,としてあつかっている」[続きを呟いて読む]。はい,多分これは,その,「多言語主義」,多言語主義という概念そのものは外から来たものですから,よその何かとしてあつかっていますね。日本にはなかったものですね。    
592         うん。  
593     In zato pač potem tudi taka zavest, ki, ki nima zgodovinskega vpogleda, ne, そして,ですから,このような歴史を鑑みない認識が,が,ですね,    
594         うん。  
595     v situacijo Japonske, ne. 日本の状況に対してありますね。    
596         うん。  
597 p.4 それでも,外国籍人口が200万人を前後している現在,日本社会の多言語状況をどのように解釈するのか,そしてさまざまな母語の継承および「共通語」として日本語がどのようにふるまうべきなのか,などといった議論は避けて通れない。 それでも,外国籍人口が200万人を, umm, 前後に[助詞「に」も言う]している現在,日本社会の多言語状況をどのように解釈するのか,そしてさまざまな母語の継承,継承[おそらく「継承」の意味がよくわからず,自分に言い聞かせるように読む]および共通語[「共」を「普」と間違えてフツウゴと発音する]として日本語がどのようにふるまうべきなのか,などといった議論はさ,さ[日本語で発話する], kaj je že to, no, čakaj, da vidim, それでも[日本語で発話する], se pravi, ampak, ne, kljub temu, umm, prebivalstvo, ne, ki ima tuje državljanstvo. 「それでも,外国籍人口が200万人を,うーん,前後に[助詞「に」も言う]している現在,日本社会の多言語状況をどのように解釈するのか,そしてさまざまな母語の継承,継承[おそらく「継承」の意味がよくわからず,自分に言い聞かせるように読む]および共通語[「共」を「普」と間違えてフツウゴと発音する]として日本語がどのようにふるまうべきなのか,などといった議論はさ,さ」。これ[「避」]は何でしたか。ちょっと待ってください,見てみます。「それでも」,つまり,でも,それでも,うーん,外国籍を持つ人口ですね。    
598         うん。  
599     Je, ga je, [人口]は,は,    
600         日本でね。  
601     Na Japonskem, ja, umm, je okrog 2 milijona ljudi. 日本で,はい,うーん,約200万人います。    
602         スロベニア人と同じぐらい。  
603     Trenutno ne, ja [笑う]. Umm, se pravi, in zato pač, umm, どのように解[「釈」は読み飛ばす。日本語で発話する], zato kako pač interpretiramo japonsko, multijezikovno situacijo japonske družbe, そしてさまざまな母語および共通語[「共」を「普」と間違えてフツウゴと発音する]日本語が[日本語で発話する], umm, aha, ker to je, けい,けい,継承[日本語で発話する] je, pač nasledi, naslediti. [電子辞書に「継承」を入力して検索する。] Ja, naslediti je, podedovati, se pravi. [9秒間無言。] Umm, se pravi japonščina, ne, ki 普通,共通語[「共」を「普」と間違えてフツウゴと発音する]として日本語[日本語で発話する]. 現在はですね,はい[笑う]。うーん,つまり,ですから,うーん,「どのように解」[「釈」は読み飛ばす]。ですから,日本の,日本社会の多言語状況をどのように解釈するのか。「そしてさまざまな母語および共通語[「共」を「普」と間違えてフツウゴと発音する]日本語が」。うーん,ああ,これは,「けい,けい,継承」です。継,継承するという意味です。[電子辞書に「継承」を入力して検索する。]はい,継承する,受け継ぐ,つまり。[9秒間無言。]うーん,つまり,日本語をですね。「普通,共通語[「共」を「普」と間違えてフツウゴと発音する]として日本語」。    
604         これは「フツウゴ」なの?  
605     Aja, 共通[日本語で発話する], pardon[笑う]. 共通語として日本語[日本語で発話する], umm, se pravi, ne, japonščina kot skupni jezik, a ne, そしてさまざまな母語の継承[日本語で発話する]. [続きを呟いて読む。] Zdaj, tukaj, da vidimo, če to razumem. Umm. [8秒間無言。] Na kaj se nanaša, そしてさまざまな母語の継承およぶ[「および」を「およぶ」と読み間違える] 共通語として日本語は何とつながっているんですか, umm, がどのようにふるまうべき[日本語で発話する], umm, se pravi, OK, 共通語として日本語は分かりますけど様々な母語の継承および共通語として日本語, umm, 何が, da, および[日本語で発話する] je tukaj in, a ne. ああ,「共通」,失礼しました[笑う]。共通語として日本語,うーん,つまり,ですね,共通語としての日本語ですね。「そして様々な母語の継承」。[続きを呟いて読む。]では,ここ,これを分かっているか見てみましょう。うーん。[8秒間無言。]「そして様々な母語の継承およぶ[「および」を「およぶ」と読み間違える]共通語として日本語は何とつながっているんですか,うーん,がどのようにふるまうべき」。うーん,つまり,はい,「共通語として日本語は分かりますけど様々な母語の継承および共通語として日本語,うーん,何が,および」はここでですね。    
606         はい。  
607     Se pravi さまざまな母語の継承[日本語で発話する], umm, to je, umm, tisti, ki pač podejujejo različne materne jezike in kot skupni jezik pa pač imajo japonščino ali kaj, ne vem, v tem smislu ali kaj, ki imajo, ki govorijo različne materne jezike, ampak, つまり,「さまざまな母語の継承」,うーん,これは,うーん,さまざまな母語を継承して共通語が日本語だという人たちとか,分かりません。この意味は,さまざまな母語を話しますが,    
608         続ける?  
609     Ja, kot skupni jezik pa japonščino, ne. はい,共通語は日本語ですね。    
610         これはどのようにふるまうべきか。  
611     Ja, ker tukaj je ふるまう[日本語で発話する]. [電子辞書に「ふるまう」を入力して検索する。] Je pač, kako se pač obnaša to ali kaj. はい,ここは「ふるまう」ですから。[電子辞書に「ふるまう」を入力して検索する。]はい,要するに,どのようにふるまうのかとかですか。    
612         うん。  
613     などといった議論は[日本語で発話する], aha, kaj sem rekel, da moram to pogledat. [「避ける」を入力して検索する。] Ja, saj se mi je zdelo, da je to 避ける[日本語で発話する], 避けて通れない[日本語で発話する], umm. [電子辞書で検索する。見出し語は不明。] Umm, no, se pravi, te, teh, te, tem, などと言った議論は避けて通れない[日本語で発話する], tak, tem, tem, tem argumentom ali kaj se ne da izogniti. 「などといった議論は」。ああ,これを調べなければいけないと言いましたか。[「避ける」を入力して検索する。]はい,これは「避ける」だと思っていたのです。「避けて通れない」。うーん。[電子辞書で検索する。見出し語は不明。]うーん。まあ,つまり,これ,これ,これ,これ,「などと言った議論は避けて通れない」。こう,この,この,この議論とかは避けられません。    
614         うん。  
615 p.4 そしてそれは,「グローバル化」の問題を含めて,単なる言語問題を超えて日本社会のあり方をも問うことになるのであるが,議論は低調である⁶。 Tukaj je še nejasno. そしてそれはグローバル化の問題を含めて単なる言語問題を超えて日本社会のあり方をも問うことになるのであるが, 議論は, umm, 低調[日本語で発話する]? ここはまだよく分かりません。「そしてそれはグローバル化の問題を含めて単なる言語問題を超えて日本社会のあり方をも問うことになるのであるが,議論は,うーん,低調」?    
616         うん。  
617     [電子辞書に「低調」を入力して検索する。] To moram pogledati, aha, substandardno, inferiorno, ne, 低調である[日本語で発話する]. Se pravi, ja, umm, tukaj mi je sicer v grobem nekako jasno, ampak je kompleksen stavek, se mi zdi, ne, cel ta odstavek. [電子辞書で「低調」を入力して検索する。]これは調べなければ,ああ,低水準,不良ですね。「低調である」。つまり,はい,うーん,ここは大体分かっているのですが,複雑な文だと思いますね。この段落全体が。    
618         うん。  
619     Umm, se pravi, če imamo danes 2 milijona ljudi s tujim državljanstvom, a ne, うーん,つまり,現在外国籍を持つ人が200万人いれば,    
620         うん。  
621     kako, kako interpretirati japonsko družbo kot večjezikovno situacijo. 日本社会を多言語状況として,どの,どのように解釈すればいいのか。    
622         うん。  
623     In potem pač situacija, kjer različne, različne materne jezike podedujejo, a ne, in, in japonščina kot skupni jezik, どのような[日本語で発話する], kako naj se to pač, ne vem, ふるまうべき[日本語で発話する], kako naj bi se s tem, kako naj bi se v tem kontekstu obnašali, などといった議論は[日本語で発話する], se tem, se tem argumentom ne moremo izogniti, in, そして,それはグローバル化の問題を含めて[日本語で発話する], in to potem, umm, vključuje pač problem globalizacije, umm, 単なる言語問題を超えて[日本語で発話する], in pač presega preprosto, to jezikovno vprašanje, そして,ね[フィラー],さまざまな,さまざまな母語を継承してですね,そして,共通語の日本語という状況です。「どのような」,どのようにこれを,分かりません。「ふるまうべき」,これでどのように,この文脈でどのようにふるまうべきなのか。「などといった議論は」,この,この議論は避けて通れません。そして,「そして,それはグローバル化の問題を含めて」。そして,これは,うーん,グローバル化の問題を含んでいて,うーん,「単なる言語問題を超えて」。そして,この,単なる言語問題を超えて,    
624         うん。  
625     umm, 日本社会のあり方を[日本語で発話する], in je treba pač vprašati tudi po samem ustroju japonske družbe, a ne. うーん,「日本社会のあり方を」,そして,日本社会の構成そのものも問わなければなりませんね。    
626         うん。  
627     Umm, ampak ta 議論は低調である[日本語で発話する], ampak taki argumenti so ne, ne, ne, [笑う] neprepričljivi ali pa, karkoli, ne, ne, nezadostni. うーん,でも,この「議論は低調である」。でも,このような議論は,不,不,不,[笑う]不徹底,あるいは,なんか,不,不,不十分です。    
628         うん。  
629     Zdaj pa, zdaj pa ne vem, težko razumem celoten stavek, zdaj ど,どんな議論が低調であるか,何がね,ちょっとあいまいな文[日本語で発話する]. で,で,分かりません。文全体があまりよくわかりません。「ど,どんな議論が低調であるか,何がね,ちょっとあいまいな文」。    
630         うん。  
631     ちょっと私がよく理解できない文です[日本語で発話する]。 「ちょっと私がよく理解できない文です」。    
632         うん。  
633 p.4 ということで,近代日本に則して「多言語主義」を論じるには,まず「多言語主義」から離れなければならない。より俯瞰的にみるには,多言語状況がどのようにとらえられてきたのか,という観点から「近代日本の場合」を追うほかない。その際に,「社会の多言語状況をどうとらえてきたか」という側面と,「個人の多言語状況をどうとらえてきたか」という側面から考えることにしたい。 という[日本語で発話する], 「という」,   協力者が3つの文を行き来して理解しているため,「文章」には1つではなく,3つの文を記載した。
634         最後まで読む?はい?  
635     Ja. ということで近代日本に[日本語で発話する], umm, ah, kaj je, もう疲れてるね[日本語で発話する][笑う]. はい。「ということで近代日本に」。うーん,ああ,何か,「もう疲れてるね」[笑う]。    
636         先生疲れてるね[笑う]。  
637     Kaj je že to. [電子辞書に「則」を書いて検索する。] これ[則]は何でしたっけ。[電子辞書に「則」を書いて検索する。]    
638         これ?  
639     則する[日本語で発話する]? 「則する」?    
640         うん。  
641     Aha, 則する[日本語で発話する], conform, agree with[英語で発話する], aha, 近代日本に則して多言語主義を論じるには,まず多言語主義, umm, から離れなければならない[日本語で発話する]. より,ああ,最後に難しい漢字がいっぱい[日本語で発話する]. ああ,「則する」,"conform, agree with[英語で発話する]"。ああ,「近代日本に則して多言語主義を論じるには,まず多言語主義,うーん,から離れなければならない」。「より,ああ,最後に難しい漢字がいっぱい」。    
642         [笑う。]  
643     [笑う。] [電子辞書に「俯」を書いて検索する。] [笑う。][電子辞書に「俯」を書いて検索する。]    
644         これ?「より」の後?  
645     Ja, よりのあと,全然[日本語で発話する], はい,「よりのあと,全然」,    
646         全然[笑う]。  
647     知りません[日本語で発話する]。 「知りません」。    
648         大変[笑う]。  
649     To je, ee, nekaj, ta[漢字] je 俯く[日本語で発話する], potem je pa še en kanji[笑う]. [電子辞書に「瞰」を書いて検索する。] これ[俯]は,ええ,何とか,この[漢字]は「俯く」。そして,もう1つ漢字が[笑う]。[電子辞書に「瞰」を書いて検索する。]    
650         ああ,書いているね。  
651     それも全然[日本語で発話する]. Kaj, rišem? 「それも全然」。何,[私が]描いていますか?[ペンで漢字を描いていると表現する。]    
652         今,描いている[笑う]。ペンで。  
653     Ja, rišem. はい,描いています。    
654         そうか,描いているのか。  
655     Kanji s svinčnikom, ker pač, če ne vem 読み方[日本語で発話する], ne. ペンで漢字を[描いています]。「読み方」が分からないので。    
656         はい,はい。  
657     Je potem najbolje, 俯瞰する[日本語で発話する], overlook, look upon[英語で発話する], [聞き取り不能。おそらくもう1つの英語訳]. Aha, se pravi nadzorovati ali kaj. 最も[最後まで言いきらない。]。「俯瞰する」,"overlook, look upon[英語で発話する]",[聞き取り不能。おそらくもう1つの英語訳]。ああ,つまり,監視するという意味ですか。    
658         うん。  
659     より俯瞰的に見るには[日本語で発話する], aha, se pravi, če hočemo bolj tako, imeti nek oddaljen pogled ali pa, ne. 「より俯瞰的に見るには」。ああ,つまり,もっとこう,遠くから見たければ[おそらく「客観的に概観する」のような意味]とかですね。    
660         うん。  
661     多言語状況がどのようにとらえられ,とらえられてきたのか,という観点から近代日本の場合を追うほかない[日本語で発話する]. その際に,社会の多言語状況をどうとられ,どうとらえてきたかという側面と,個人の多言語状況をどうとらえてきたかという側面から考えることにしたい[日本語で発話する]. Se pravi, umm, ということで[日本語で発話する], se pravi, ta, ta, umm, kot, ko, kadar, ko, ko torej bom, razmišljamo, ali pa, 「多言語状況がどのようにとらえられ,とらえられてきたのか,という観点から近代日本の場合を追うほかない」。「その際に,社会の多言語状況をどうとられ,どうとらえてきたかという側面と,個人の多言語状況をどうとらえてきたかという側面から考えることにしたい」。つまり,うーん,「ということで」,つまり,この,この,うーん,場合,際,場合,場合,つまり,考える際,あるいは,    
662         うん。  
663     Ko, ne, zdaj hočemo razumeti, umm, večjezikovnost, ali pa multilingualizem v sodobni japonski družbi, umm se moramo najprej odmakniti od tega multilingualizma, a ne. 場合,今は理解したい[場合]ですね。うーん,「多言語[主義][固有語"večjezikovnost"で言う]」。あるいは近代日本社会の「多言語主義[外来語"multilingualizem"で言う]」。うーん,まずはこの多言語主義から離れることですね。    
664         うん。  
665     Umm, če hočemo pogledati bolj oddaljeno, a ne, kako, umm, 多言語状況がどのようにとらえ,とらえられてきたのか[日本語で発話する], kako so pač, kako je bila do zdaj razumljena večjezikovna situacija, a ne. うーん,もっと遠くから[おそらく「客観的に」を意味する]見たければですね,どのように,うーん,「多言語状況がどのようにとらえ,とらえられてきたのか」。つまり,どのように,多言語状況が今までどのように理解されていたかですね。    
666         「とらえる」ね。  
667     Ja, umm, という観点から[日本語で発話する], iz tega, iz te, po, po, umm, ne tega. [電子辞書に「観点」を入力して検索する。] Se pravi, umm. はい,うーん,「という観点から」。この[観点]から,から。うーん,ね[フィラー],この。[電子辞書に「観点」を入力して検索する。]つまり,うーん。    
668         [聞き取り不能。]  
669     S tega stališča, a ne. この観点からですね。    
670         ああ,「観点」。  
671     Ja, 観点[日本語で発話する], moramo, umm, 近代日本の場合[日本語で発話する], umm, v primeru sodobne Japonske, ne, umm, moramo. [電子辞書に「追う」を入力して検索する。] Kaj je potem, potem, ah, moramo, ja, začeti, ali pa od tam iti, a ne. はい,「観点」です。ほかない,うーん,「近代日本の場合」,うーん,近代日本の場合にですね。うーん,ほかない。[電子辞書に「追う」を入力して検索する。]では何が,[間違った見出し語を選び,ため息をつく。そして,新しいのを選ぶ],ほかない。はい,始める,あるいはそこから行く[「踏み込む」,「近代日本の場合」を追うということ]ほかないですね。    
672         うん。  
673     ほかない[日本語で発話する], ne, 追うほかない[日本語で発話する]. Se pravi, umm, v tem primeru, umm, umm, moramo. 「ほかない」ですね。「追うほかない」。つまり,うーん,この場合は,うーん,うーん,[考え]なければなりません。    
674         ほかない。  
675     Ja. その際に,社会の多言語状況をどうとらえてきたか[日本語で発話する], se pravi, ne, moramo torej pogledati s strani, ne, kako je ta večjezikovna situacija družbe, ne, bila razumljena, in kako je bila razumljena pač večjezikovna situacija posameznikov, ne. はい。「その際に,社会の多言語状況がどうだったか」。つまり,ですね,この社会の言語状況がですね,どのようにとらえられてきたか。そして,個人の多言語状況がどのようにとらえられてきたかという,[2つの]側面から考えなければなりませんね。    
676         うん。  
677     Tudi s te si strani bi rad torej, to bi rad razmislil, o tem, a ne. つまり,この側面からもこれ,これについて考えたいということですね。    
678         うん,うん。  
679     Umm. うーん。    
680         この[協力者が読んだ]記事でね。  
681     V tem članku, ja. この記事で,はい。    
682           ここで終了。